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ここ１年位で俺たちの関係は以前と変わった
弟の様にいつも俺にくっ付いて甘えていた″太輔″は俺から離れ″藤ヶ谷″になった
キッカケなんて分からない
お互いが大人になって
色々な事が分かるようになっただけ
ただそれだけ…
でも確実に俺たちの距離は離れていたんだ
「今日デビュー出来るって分かって…すごく嬉しくて…今までの事考えてたら…北山に……」
ここまで言うと藤ヶ谷はまた俯いて言葉を詰まらせた
俺に？
俺に何を思った？
「俺に……？」
「北山に………」
″北山に会いたくなった″
そう呟いて目を逸らした藤ヶ谷
笑う時目を逸らすその癖
知ってるのは俺だけだから
言葉を探さないで欲しい
もうそれ以上何も言わなくてもいい
胸の鼓動が速まるのはこの気持ちが何なのかほんの少し分かったからかもしれない
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作者名：ゆうにゃん
| 作成日時：2019年8月23日 23時
