気持ちの整理 ~JJ~ ページ32
12月になり、
朝の空気は一層冷たくなった。
小説はとっくに読み終わった。
朝に声をかけた時に
Aに聞いたら、読み終わったよって
それだけで。
なんとなく、自分から言うのも躊躇って。
そのまま。
今年の春に、知り合って
もう今年も残り一ヶ月。
俺たちが、友達以上になることは
ないような気がした。
これ以上、君が俺を必要としてくれることは無くて。
いつか、自分の気持ちも無くなって。
それが、一番いい事だって……
君が傷付いて泣くことが、もう無いといいな。
うまくいってる、
もう心配いらない、
その言葉が本当なんだって
そう思ったのは
仕事帰りに、君を見つけたから。
花屋の前を通り過ぎて
もうシャッターが閉まってて。
いつものホームに向かって
階段を降りた。
後ろ姿で、Aだとわかった。
隣には男。
きっと、彼氏だよね？
腰に手を回して、
駅では少し不自然なくらいに身体を寄せて歩いてる。
そういうの、何となく嫌がりそうなタイプのAだと思ってたから。
だけど、よく考えたら彼氏といるAの事
俺はなんにも知らない。
泣いていたAから聞いた事で
勝手に想像していた二人の関係や、彼氏の人物像。
君を傷付ける、寂しい思いをさせる酷い男
そんな事ばかり、考えてた。
だけど
その彼氏と寄り添って歩いてるのは、
Aが、あいつのことが好きだからで。
別れるなんて、選択肢はもう無いのかもしれないね？
・
・
少しずつ気持ちの整理を始めないといけないね。
別れるまで待つ……
そんな不確かな未来に賭けて
それでも想い続ける事が
俺の幸せだとは、思いたくない。
Aは実際
俺に何も、求めてないからね。
あれから一度も、
呼ばれない、鳴らない電話を待つことに
何の意味も無い時間を過ごしたんじゃないかなって
人を好きになった事を後悔するのは
自分にも、相手にも、失礼だから。
離れた所に立って、
気にしないふりをしながらも
目線を送ってしまっていた自分に後悔した。
他の誰も見てないと思うけど、
俺だけが見ていて。
重なった顔は、
たぶんキスをしていた。
こういうの、たまにあるね。
夜のホームのカップル。
君の顔は見えないけど
どんな顔をしてる？
きっと、俺の知らない顔だね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 498人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuyu(プロフ) - alexisさん» 良かった、終わりになって。ここからはもう、大和に縛られること無く。けどこういう奴は怖いから、出来れば引っ越してほしい… 別れ、なんだと思うんだけど…どうだろー。繋がるのかな。。ね、ほんと明るいパッパラパーの話書きたいｗ (2018年12月4日 12時) (
レス) id: 9d76bf7c73 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - yuyuさん» おぉ…ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ…良かった！鍵も返ってきた。……しかし、ジェジュンとも別れるんだねー。“別れ”なのかな？？2章をお待ちします。そろそろ明るい楽しいお話も読みたい！かもー(*´∀｀)です☆ (2018年12月4日 0時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - alexisさん» こわいこわい！(笑) ほんと、怖すぎー！ そう、立ち向かえヒロイン！さよならしよう。まっさらになったら、大切なものが見えてくるかも(T_T) (2018年12月3日 18時) (レス) id: 9d76bf7c73 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - yuyuさん» コワいコワい！けど、立ち向かわないと！もう既にD Vだと思う。耐えて！堪えて！ガンバレ！新しく生きる為に幸せに笑う為に！人生を諦めるな！！ (2018年12月3日 17時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - alexisさん» そうなんですよー！相手の幸せを願ったから、一人ぼっちではないよ！ヒロイン。怖いけど……一歩踏み出したから。きっとかわれるよ！ジェジュンは助けてくれるだろうけど、今はそうじゃない時だから。 (2018年12月3日 12時) (レス) id: 9d76bf7c73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yuyu
| 作者ホームページ：https://twitter.com/6y0u0y2u?s=09
作成日時：2018年9月18日 1時
