双子の学校生活。 ページ4
side.慧
毎朝、光と7時30分に家を出る。
駅まで10分くらい歩いたあと電車で30分。
そこからまた10分程度歩けばやっと学校に着く。
「 ほら、電車来ちゃうから急いで？ 」
「 大丈夫だって〜、光せっかちすぎ 」
光はスタスタ、スタスタ、俺の3歩先を歩く。
なんでそんなに朝から元気なわけ。
「 ほら持ってあげるから貸して？ 」
「 ゎ、ありがと、 」
俺のとこまで戻ってきた光は、俺の手から
ジャージの入った袋と弁当の入ったカバンを奪う。
自分の荷物も多いくせに俺の分まで持ってくれるし
歩く速度はさっきまでと変わってないし
「 …ほんとせっかち 」
なんて小さく呟いて、早歩きで光の隣に並んだ。
.
「 うわぁ…今日は空席なしか
慧、立ってられる？ 」
人が多いのはいつものことだけど
空席がないのは珍しい。
心配そうな顔しながら、自分を盾にして
人混みから俺のこと庇ってくれる光。
「 大丈夫だよ、30分くらい余裕…ぅわっ、!! 」
近くに手すりがなくて発車した瞬間に
足腰の弱い俺はバランスを崩し転びそうになった
「 ちょ！慧！！ あっぶな……ほら捕まって 」
間一髪ってとこで俺を支えてくれて
そのまま腕に捕まってろ、なんて
俺の弟ほんとイケメンだと思わない？
なんとか駅まで着いて、また学校まで歩いた。
.
「 光くんおはよー！ 」
「 おはよう慧くん 」
「 見て見て、薮くん兄弟来た 」
「 今日も癒し〜 」
学校に着くなり、いつも周りがざわざわする
光が人気なのはわかるけど、俺はそんな自覚ない。
2階に上がって2年A組の教室へ。
双子って普通はクラスを離されるんだけど
俺がすぐ体調崩すってのもあって特別に同じクラス
幼稚園から高校までが一体となってる超有名校で
エスカレーター制だからほとんどが長い付き合い。
それに、うちの兄弟はみんなここの卒業生だし
兄弟揃って保健室の常連(笑)
イケメン家族だって今でも話題、らしい。
「 具合悪くなったらちゃんと声かけてよ？ 」
「 大丈夫だって過保護なんだから！
光こそ無理してない？俺にも頼ってよ？ 」
「 わかってるよ、全然大丈夫 」
そう言って俺の頭に手を置く光は、宏太みたいだ。
「 …どっちが兄貴かわかんねぇな(笑) 」
「 もう俺でいいでしょ？ 」
「 だめ！俺だもん！！ 」
兄の座は譲らないんだからな(笑)
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さくら(プロフ) - リクエストです。光くんが一週間ぐらい微熱が続いていて、ちょっとしたことで疲れてしまい、みんなに心配されるのが見たいです！全然待ちますので、書いていただけたら嬉しいです！ (2018年10月1日 4時) (
レス) id: 8741921738 (このIDを非表示/違反報告)
浬估 - リクエストをお願いしてもいいですか？伊野ちゃんが、朝から体調が悪いのを我慢してしまい、高熱と過呼吸で倒れてしまうお話をお願いしたいです。難しかったら無視してください。よろしくお願いします。 (2018年9月12日 18時) (レス) id: c920f10b0e (このIDを非表示/違反報告)
浬估 - 初めまして、浬估です。設定読ませてもらってすぐに「面白そうだなぁ」と思いました。更新、大変だと思いますが、応援しています。 (2018年9月12日 18時) (レス) id: c920f10b0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ＲＩＮ | 作成日時：2018年9月11日 17時
