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64話 ページ19

ポチャーン…
気がつくとわたしは、暗闇の中にいた…

「わたし、死んじゃったのかな…」

?「何を呆けたことを言っておる…」

わたしの後ろから、声がした 振り向くとそこには
大きな龍がいた…その声にわたしは聞き覚えがある

?「お主が死んではいろいろ困るのでな…だから助けたまでよ」

「あなたは…」

アマ「ワシは天津禍津地(アマツマガツチ)…龍の祖にしてアマツマ一族の守神であった者じゃ」

「守神?…もしかしてお母さんが言ってた龍神様のこと?」

アマ「さよう、ワシはいつも天から見守っていた…一族が滅ぶその時までのぅ…」

「どうして…助けてくれなかったんですか…
守神なら、わたし達を助けてくれるのが当然じゃないんですか! あの内乱で…わたしの…家族は…」

わたしの目から涙が滲み出ていた

アマ「確かに…ワシが止めれば一族も滅ばなかったかもしれん…だが、それはできなかった」

「どうして!?」

アマ「ワシの来訪とともにあの村はワシのつくった嵐で吹き飛んでしまうからじゃ!…もちろん、お主もろともな」

「そんな……それじゃいったい何を…守るって言うんですか…」

アマ「お主の言う通りじゃ…ワシも度々思う
己が民を守れず、どうして守神と呼ばれようか?
こんなものではただの龍に等しい、とな…」

「龍神様……すみません、怒鳴ってしまって」

アマ「お主が謝る必要はない、ワシが至らなかっただけのことだからこそワシは同じ過ちを繰り返さないようにお主の"守神”となったのじゃ…」

「わたしの…?」

アマ「さよう…そしてこれは、お主の母の最後の願いでもある…自分の命よりも娘を助けろと言ってきた……立派な母親じゃ…」

「おかあ…さん…」ポロポロ

溜まりに溜まった涙が溢れ出した
しきりに泣いて、泣き止むとわたしはお礼を言った

「ありがとうございます…龍神様…
でも、わたしが死ぬと困ることってなんです?」

龍神様は言いにくそうにして渋々話した

アマ「お主があの世に行くと、お主の母の
怒りの霊魂が来ると思うと…怖いのじゃ」

「……ぷっ あはははっ! 龍神様って…以外と
怖がりなんですね…」笑

アマ「…仕方あるまい! 怖いモノは怖いのじゃ!
さぁ、そろそろ目覚めるがいい…困った時はワシを呼べ…力になろう」

「ありがとうございます…龍神様!」

そして、龍神様と会話を終えるとわたしは目を覚ます

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神城マリア(プロフ) - 80話がないです (2019年10月9日 2時) (レス) id: 72d54c6370 (このIDを非表示/違反報告)
神城マリア(プロフ) - 70話もないのですがやっぱり非表示になっているのですか? (2019年10月9日 2時) (レス) id: 72d54c6370 (このIDを非表示/違反報告)
神城マリア(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!あとですね、57話がないのですが非表示になっているのでは? (2019年10月9日 2時) (レス) id: 72d54c6370 (このIDを非表示/違反報告)
キキョウ(プロフ) - 面白いですね(^○^) (2019年9月2日 2時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:溝呂木 | 作成日時:2019年8月25日 20時

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