嫌いにならなきゃいけないのに…【月島蛍】 (ページ1)

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髪色ページ1

時は小学生

ガキ｢お前の髪日本人形みたーい！
やーい！日本人形ーｗｗ｣

真っ黒なストレート

前髪ぱっつん

確かに日本人形かもしれない。

｢そんなに笑わなくてもいいじゃーん泣｣

蛍｢A、どうしたの？｣

｢太郎くんが私の髪が日本人形みたいってバカにしてるのー泣｣

蛍｢そう？俺はAの髪、綺麗で好きだよ？｣

｢けい…｣

思えばこの瞬間から、私は蛍のことが好きだったのかもしれない。

あの後蛍は太郎くんと2人で何処かに行ったんだっけ？

蛍『君さ、あんなイジリ方してると

嫌われるよ？』

**

そして現在、高校生！

｢ねぇお母さん！髪染めていい！？金(ｷﾝ)！｣

母｢だめ｣

｢えぇー！？いいじゃーん！
高校生にもなったんだしぃ！｣

私が駄々をこねているとアキ兄ちゃんが私の髪をすくった。

明光｢Aは黒髪が一番似合うよ笑
それに俺は、Aの黒髪が好きだよ？｣

そう言ってアキ兄ちゃんは優しく私の頭を撫でる。

我が兄ながらイケメンっ…！！

嬉しいのは嬉しいんだけど…

でも…ねぇ？

｢いいもん、高校卒業して家出てったら髪染めるもん｣

蛍｢高校卒業出来たら(・・・・)ネ｣

蛍は隙あらば煽ってくる。

まるで私はバカだから進級すること自体無理なんじゃない？みたいな言い方しやがってぇ！！！

｢はぁ！？うっざ！｣

小学生の頃の素直なイケメソはどこいった！！

蛍は勉強、つまり自分の実力で高校に合格。

私は先生達の力を借りて、推薦で合格。

つまり勉強なんて全くしていない。

でもぉ、合格したんだからさぁ？
結果オーライってことで良くない？？

蛍｢早く食べないと置いてくよ｣

それでも待ってくれる蛍はツンデレだと思う。

**

今日は入学式。

アキ兄ちゃんが通ってた烏野高校に、私と蛍とで通うことになった。

あ、あと、忠もね！

｢忠ー、おはよっ！｣

山口｢おはよ！朝から元気だね笑｣

蛍｢ホント、うるさくてしょうがないよ｣

｢はぁ？｣

このくだりも、中学校の頃からほぼ毎日やってる。

私と蛍が喧嘩して、忠が仲裁して…

蛍は、小学生の頃は優しかったのに

中学校に上がると、意地悪になった。