バンタンのもう一人のウリマンネ (ページ14)

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完成したよーの声で目がさめる。僕寝てたのか…

まだ眠気のある目をゆっくり開けると、そこには僕の面影がない、女の子が写っていた。

唇はぷっくりピンクで、目元のメイクはしっかり施されているのにケバくない。
髪の毛は黒のロングのウィッグを被せられていて綺麗目よりは可愛い系の方だと思う。

洋服は白い膝までのふわふわしたレースのワンピースに、腰に大きなリボンが施されている。

羽織っているのは花柄のボレロだ。

どうやら寝ぼけながら着替えていたらしい。

『いや…え？誰……？』

「やっばい！最高傑作よ…！！やっぱ元がいいとメイクしがいがあるわぁ～」

しばらく放心していると、ヌナにみんなに見せてくればと言われたので楽屋に戻る。

歩いてると視線を感じる…特に男の人の。

なんか変な感じするなぁ、スースーする…。早くズボン履きたいなぁ。

普通に歩いてると、前からジミンヒョンとユンギヒョンが歩いてくる。

『ジミンヒョン！ユンギヒョン！！メイク終わりましたー』

JM「…？お疲れ様です…？」

YG「………」

僕がそう言うとジミンヒョンははてなを浮かべつつそれだけ言ってユンギヒョンとスタコラ行ってしまった。

僕だって気付いてない…？

それは酷い。酷すぎるよヒョン！！

『ジミンヒョン、ユンギヒョン！酷いじゃないですか、なんでさきいっちゃうんですかぁあ！』

JM「えぇぇええ！？！？えっ！誰、てかこの声もしかして…！」

YG「お前もしかして…Aか？」

『ヤー！そうですよ！！なんで話し掛けた時気付いてくれなかったんですか！！！』

JM「いや…あまりにも変わりすぎてて…っ」

思いっきり後ろから抱きつくと、流石にわかったみたいな2人。

僕はシカトされて少し泣きそうだったよ！

丁度楽屋の前だったのか、出てきたジョングクに正面から思いっきりハグする。

JK「うぉ、ちょ、お前いきなし…え」

『聞いてよジョングクー、ヒョン達気付いてくれなかったんだよ～酷いよね…ってグク？』

男の僕がいきなり抱きついてもビクともしない、さすが筋肉お化け。

僕の顔を見るなり固まったグク。ジミンヒョンは顔を赤らめて見てるし、ユンギヒョンは変わらない。

JK「…もうこいつに、女装させるのやめましょうヒョン達」

「「「同感」」」

『？？？？』

ちなみにその後のコンテスト、ブッチギリで1位になりました。凄く複雑な気持ちでした。