あ ページ2
「あ、あの！好きです！良かったらお付き合いさせて頂けませんか…っ！」
今私は、一世一代の決心で告白をしてる。
見た目はメガネと黒髪のドストレート。
地味で目立た無い私が告白してる相手は私とは真逆で
かっこよくて、バレーにかける目が真剣で、堅実でふとした瞬間に優しい。そんな凄い人。後輩とは思えないぐらい
恐る恐る、顔を上げると困ったように少し微笑んでいる赤葦君がいた
そうだよね、きっとこんな冴えない奴に告白されても困るだけだよね…
「好き？あんたみたいな地味な人、俺引っ掛けた覚えないんだけど…」
「…え？」
聞こえたのはナイフのような言葉だった
「初めて見るし…ああ、もしかして先輩ですか？それなら失礼言ってすみません、つい本音が出てしまって」
にっこり。目は笑ってないのに口は笑っていて少し不気味で…怖い。
「あ、あの…」
「俺地味な子とは付き合えないし、いくら先輩でもそれはちょっと嫌なので。
それに俺特定な女の子作りたくないし」
「えっと…地味で…ごめん。それと何で特定な子作らないのか聞いてもいいかな」
こんな人、だったんだ。
震える声で必死に聞いてみる。
「女の子は柔らかくて可愛い。しかも1人の人を好きになったら、面白くないだろ？」
悪魔が囁いたように私には聞こえた。
ーー
(初恋の相手は)
(女の人を道具としてしか思ってない人でした)
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作者名：ゆい | 作成日時：2015年11月24日 2時
