義弟と話したい。(ハイキュー) (ページ3)

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さんこめページ3

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あの一件から私はなんでか天童君とちょこちょこ連絡を取り合っている。

いつの間に連絡先を交換していたのか。

ピピピッとうるさいアラームを止めようと手探りで叩くが、一向に鳴り止まない。

ふと寝ぼけ眼で時間を見て見るとまだ朝の5時だ。

そこまで考えてわかった。これは隣の部屋から聞こえる弟のアラームだ。

全然鳴り止まないな…起こしてあげようかな。

そういえば弟は昔っから寝起きが悪い。でも勝手に部屋に入るのはなぁ…嫌われてるし…嫌だろう。

お母さんもきっとお弁当作るのに忙しいだろうし、お父さんはもっと起きるの遅い。

ダメだ起こしてあげよう。部活に遅れて怒られてしまうのは工君だ。

『つ、工君…？起きてる？』

一応ノックして部屋に入って呼び掛けたが、やはり返事はない。

アラームを止めて、そっと膨らんでいるベッドの方を覗き込む。

『…可愛い…』

寝顔を見ると、昔の工君を思い出す。

よく一緒に遊んで同じベッドで寝たなぁ。それも今は…。

『大きくなったなぁ工君…。前は私の方が背が高かったのに』

髪を撫でながら思う。

…だめだ早く起こしてあげなければ。本当に気持ちよさそうに寝てるから起こすのも心許ないけどしょうがない。

『工君起きて、部活遅れるよ？』

「ん……」

『えっ、うわ…っ！ちょ、つとむくん！』

「………」

控えめに揺らすと、腕を掴まれて布団の中に引きずり込まれた。

…工君大きいなぁ。私を抱き枕と何かと勘違いしてるのか。

『…つ、工くん、そろそろ起きないと…』

「…んん～…ぅ…」

『おはようっ』

「…は？なんで…」

ゆっくりと目を開けた工君に挨拶をすると驚いた様に目を見開く。

『アラームが止まってなかったからもしかしてと思って…か、勝手に部屋に入ってごめんねっ！』

「っ、やっべ！今何時！？」

『あ、えっと、5時半過ぎ、かな』

「くっそ寝坊した…！」

凄い慌ててベッドから出た工君は大慌てで扉の方まで行ったらふいに止まった。

私も戻らなきゃな…

なんか言われるのだろうか。勝手に入るなとか？

「……起こしてくれてありがと」

『！！！うんっ！部活頑張ってね！』

言われると思っていた言葉は御礼の言葉で、久しぶりに話せた事も重なって自然に頬が緩む。

それを見たつとむ君は一瞬驚いたがその後すぐバタバタと下に降りて行ってしまった。