二体目 ページ4
「ギリギリーセーフ！！？」
チャイムが鳴り終わったと同時に教室に入ってやった。
「おーギリギリじゃねーぞアウトだぞ〜チャイム鳴り終わってんじゃねーか」
「えーいいじゃん！そんぐらい見逃してよケチ！そんなんだから彼女出来ないんだよ！」
俺がそう言うと、教室が笑いに包まれる。
そう言いつつ俺は皆におはよーと返す。
そう、俺の担任の先生はまだ若い。26才にして独身。外見はそこそこかっこいいのに…
「俺は1人が好きだから作らないだけです〜はいお前課題プリントな、放課後職員室来いや」
顔をひくつかせて笑ってる担任は若干怖い。
「わああああ！鬼！悪魔！ちんちくりん！」
「はいはい何とでも言いなさい。はいホームルーム終わり！今日もがんばれよー」
起立礼で俺は机に突っ伏した。ああもう朝から散々だわクソ…
「神城〜〜残念だったな！！」
ガハハと笑っているのは同じクラスメイトの田中龍。
「いやいや笑い事じゃねーよ……ってうわぁ！！」
「！何だよ吃驚したな！！」
そりゃこっちだってビビる。田中の肩を見てみたら烏みたいなの乗ってんだもん…！
「わ、悪い…(何だこれ…幽霊？)田中お前最近鳥関係でなんか問題あったか？」
関わりたく無いけど一応聞いとく。
「鳥ぃ？？あーそーいや昨日の部活帰りに鳥が轢かれてて、家に連れて帰って手当てしてやったけど…それがどーした？」
「(絶対それだろ…)あー、いや、そうか…それってバレー部の皆？」
「あーそうだな、1年とだな。先輩達には内緒にしてたんだけどよ…昨日死んじまって」
田中は辛そうな顔をした。
なんか…この鳥このままじゃ人に危害加えそうなきがするんだよな
思いっきり勘だけど。
…だめ元でやってみっか。
「今日、部活帰りでもいいから1年達連れて学校近くの公園で待ってて」
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作者名：ぽぽん | 作成日時：2015年10月9日 12時
