９２ 扉 ページ42
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目の前で手を差し出した俺を、
見返しているA。
「・・・チャンミンと一緒に？」
「そう。一緒に。」
そのAに向かって
微笑み返した。
君に会えた頃から
ずっと思っていた。
君から俺は・・・
与えられるだけ？
それでいいのだろうかと。
・・・一方的なものじゃなく、
俺からもAに
与える事が出来たら。
俺は・・・新しい世界を見られる。
Aと一緒にいればきっと。
今よりもっと新しい世界の扉を、
開く事が・・・。
「側にいますから。」
「・・・・・。」
座って俯いている
彼女の顎に手をかけた。
そのまま上を向かせて
彼女の唇に近づく。
サッと唇を重ねると、
すぐにゆっくりと離しながら、
こう囁いた。
「ずっと・・・見てるから。」
「チャンミン。」
見上げているAの瞳には
俺が映っている。
Aは俺にとって唯一の
存在だ。
そうじゃなかったら、
俺は多分・・・
彼女を好きにならなかった。
なぜAだけ
アレが起こらなかったのか・・・
最初は分からなかったけど。
今なら、分かる気がする。
「・・・Aらしく、
Aの思う様に表現して下さい。
それは必ず
世の中の人に伝わる。
俺が保証する。」
そう。
きっと俺に伝わった様に。
「・・・・・。」
暫くじっと黙っていたAが、
真剣な表情のまま
ゆっくりと頷いて、
こう言った。
「・・・頑張ってみる。
ちゃんと、私の事見ててね。」
「ハイ。
見るなって言われても、
見てます。
さっきも言いましたよね？
本当にAは見てて飽きないし
本当に、面白いですからね？」
「もう・・・。」
冗談を言って笑う俺を見て、
眉毛を下げ、不貞腐れるA。
そして、そのまますぐに
笑顔になる。
・・・良かった。笑った。
その笑顔を見て俺は
少し安心した。
・・・彼女らしい
その素直な笑顔に向かって、
俺は微笑み返した。
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ゆうたろう(プロフ) - かなさん» かなさん、ありがとうこざいます＾＾更新ぼちぼちですが、また読んでやって下さい。チャンミン彼女には甘々なイメージありますよねぇ。フフフ… (2019年2月23日 8時) (
レス) id: 2bba9131ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - ときどきやってきて、読ませてもらっています。チャンミンにキュンっ (2019年2月20日 23時) (レス) id: e04eb6e781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2019年1月19日 0時
