５４ 大丈夫 ページ4
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そのまま、チャンミンのカラダが
覆いかぶさって来て、
「ン、ちょっと・・・待っ・・・。」
抵抗するように
チャンミンの胸をグイッと押し返すと、
カラダを少し離して、私を見返す。
「・・・イヤ？？」
「イヤじゃないけど。」
「けど？」
「・・・・・。」
なんだろう。なんか・・・。
「チャンミンと知り合ってから、
すっごくなんか・・・
いろんな事が一気に順調に
回り始めた様な気がして。
・・・順調過ぎて、
ちょっと怖いって言うか。」
「え・・・怖い？」
驚いた顔をして私に聞き返すチャンミンに、
コクン、と頷く。
「今までずっと、
私の人生ついてないなぁって思って、
まぁでも、世の中の人は
大概そんなものか、って。
そう思って納得させて、
生きてきた様な所があって。
・・・だから、急に仕事も私生活も
上手く行き始めるとさ？
ほんとに大丈夫なのかな、って。
いつか全部、
私の前から消えてなくなら
ないかなぁって。」
その言葉を聞いて、
「・・・バカだな。」
チャンミンが小さく溜息をつき呟く。
「聞いてください。いい？
Aが上手くいかないって
思ってた事は無駄じゃなくて。
この為だったんだと思って下さい。
今まで上手くいかなかったのは、
これから上手く行く為。
不安になった所で何も変わらないですよ。
今の状況を楽しむのが一番。」
「今を、楽しむ・・・？」
「そう。この先何があるかなんて、
誰にも分からないじゃないですか。
だったら、
その方が楽しい。」
「そんな・・・ものなの？」
びっくりして思わず聞き返した。
チャンミンが黙って頷きながら、
私の顔を覗き込んでいる。
チャンミンはポジティブなんだな。
・・・でも、
私。
幸せだった暮らしが
急に失くなるのは。もう。
「・・・・・。」
急に・・・
霊安室で寝かされている
両親の前で
その場所に黙って座っていた
ユチョンと、
自分を思い出す。
お互いの手を、重ねて。
「・・・・・。」
・・・もう、
あんな思いは、たくさん。
「・・・。」
チャンミンは下を向き考え込む私の
顎に手を掛けると、
クイ、
チャンミンの顔を見る様に
私の顎を持ち上げた。
「大丈夫。
俺は離れたりしませんから。」
「チャンミン。」
私を見る、
優しい顔。
・・・・・。
「A。大丈夫。
側にいますよ？
信じて。」
チャンミンはそのまま、
ゆっくりと私の唇に、
自分の唇を近づけた。
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ゆうたろう(プロフ) - かなさん» かなさん、ありがとうこざいます＾＾更新ぼちぼちですが、また読んでやって下さい。チャンミン彼女には甘々なイメージありますよねぇ。フフフ… (2019年2月23日 8時) (
レス) id: 2bba9131ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - ときどきやってきて、読ませてもらっています。チャンミンにキュンっ (2019年2月20日 23時) (レス) id: e04eb6e781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2019年1月19日 0時
