６４ 繋がり ページ14
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トレーニングマシンから離れ、
一旦2人で休憩していると、
隣でミネラルウォーターを飲むジュンスが
私に話しかけた。
「あーでもぉ、
Aの、お兄さん？
すっごく、モテる人なんだ？？」
「なんか、
昔からそう言う能力は長けてて。
・・・・・。
ユチョンってなぜか彼女と別れたら次から次に、
女の人に迫られる人生なんだよね。
よっぽどじゃなかったら
拒否しないみたいだし。
性格なんだよね・・・。
女の人には
嫌な事言わないって言うか。
あんま喋らないし、
常にニコニコしてるから
ボロが出ないって言うのか。」
私には意地悪だけど・・・。
他の女性には優しいんだ、ユチョンは。
「ユチョンって一見、見た目はこんな感じで
優しそうだからさ。
相手は勝手に優しくて素敵な人って
盛り上がっちゃうみたい。」
そう言いながら
スマホの中のユチョンの写真を見せると、
横から覗き込んだジュンスが
目を見開いて言った。
「え、めっちゃイケメンじゃん！
今流行りのフワッてして、
笑うとふにゃぁ〜〜ってなる？
あの、優しい感じだね？
ン・・・でも。」
眉間に皺を寄せて私を見るジュンス。
言いたいことはなんとなく分かる。
「似てないよね？私と。」
「え、うん？え、そうかな。」
目を泳がすジュンスを見ながら、
笑って答える私。
「合ってるからそんな
慌てなくて大丈夫だよ。
実は私達、親が再婚同士で。
血は繋がってないの。」
「え、あ、そうなんだ？？」
驚いた顔をするジュンスから、
少しだけ動揺が伝わって来た。
・・・そう。
私とユチョンは、血は繋がってない。
私の母とユチョンの父が再婚したのは、
ユチョンが4歳、私が3歳の時。
私は、その時の事はあまり覚えてなくて、
物心ついた時にはもう
ユチョンは当然の様に、私の兄で・・・。
それ以外の何者でも無く。
他人から見たら、不思議に思う
のかもしれない。
高校生の時に両親が
交通事故で亡くなって、
突然、家族が2人きりになった。
それからはずっと2人で
あの、父が残した家で、暮らして来た。
あの時、別々に暮らす選択も
あった事は分かってる。
だけど、あの時・・・。
両親の遺体の前で
泣く事しか出来なかった私の手を、
黙ってずっと握ってくれていたユチョン。
ユチョンが居てくれて、
私は1人にならずに済んだ。
・・・・・。
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ゆうたろう(プロフ) - かなさん» かなさん、ありがとうこざいます＾＾更新ぼちぼちですが、また読んでやって下さい。チャンミン彼女には甘々なイメージありますよねぇ。フフフ… (2019年2月23日 8時) (
レス) id: 2bba9131ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - ときどきやってきて、読ませてもらっています。チャンミンにキュンっ (2019年2月20日 23時) (レス) id: e04eb6e781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2019年1月19日 0時
