６２ ルール ページ12
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彼女が出て行くのを確認すると
クルッと振り向きユチョンを睨みながら、
「ルール。」
とピシャリと言った。
「ん？」
聞き返すユチョン。
「ちゃんと守って。
女も男もうちに持ち込まないって
ルール。
2人で住むって決めた時に
ちゃんと2人で決めたでしょ？
このうちはお父さんが残してくれた
大切な共有財産なんだから。
なんでいつも破るの。」
それも、いつも決まって
私が彼氏がいる時・・・
ユチョンに朝まで帰らないって連絡した日に
居ない時を見計らって
わざとやってる気がするんだけど。
「タイミング良く相手見つけるのも
なんでそんな上手いの？」
自分だけ彼女いて私に彼氏がいない時は、
彼女、連れて来ないくせに。
「さぁ。なんかさぁ、
ついてくるんだもん。」
まだソファーの上にいるユチョンが、
言い訳をし始める。
「でもね？
Aが帰って来ないとさ、
一人でこのうちは寂しいし。
寂しくてしんじゃうかもしれないし。
そう言う時はもうね？
誰でもいいから
人肌恋しくなるワケなんスよね。」
「なんスよねって
何正当な理由みたいに言ってんの。
寂しくてしんじゃうって兎か。」
私の顔に顔を寄せ
鼻から息を吸うと、
「オトコくせ。」
クン、と鼻を鳴らし呟くユチョン・・・。
「えっ///嘘だ絶対ッ///」
カッと赤くなり後ずさりながら
慌てて答える私の顔を覗き込む。
「オトコの匂い匂わせて。
全然、説得力無くない？」
「//////。」
「おまえさぁ・・・今月何日外泊した？
ちょっと夢中になり過ぎなんじゃない？」
「え！？」
「それにあいつの事よく知ってるワケ？
まだ付き合ってから日にち浅いのに、
そんな入れ込んでて大丈夫？」
ぎ、
確かにここの所、連日のお泊りで
夢中になり過ぎなんじゃない？って
自分も思ってた。
「でも
私はちゃんとルールは守ってるよ？」
言い返す私に向かって
溜息を吐きながらユチョンが立ち上がる。
「はいはい分かった。わっかりました。
俺が悪いんスよ。
すいませんでした。」
ユチョンは目を瞑りペコッと頭を下げると
タバコを咥えたまま
スタスタ歩いて自分の部屋へと入って行った。
バタン。
「もう。」
むしゃくしゃした私は
ソファーに立てかけてあった
クッションを手に取ると、
ユチョンの部屋のドア目掛けて
思いっきり投げつけた。
・・・そのドアの向こうに立っているユチョンが、
タバコの煙を吐き出しながら、
自己嫌悪に陥っている事を
私は知らなかった。
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ゆうたろう(プロフ) - かなさん» かなさん、ありがとうこざいます＾＾更新ぼちぼちですが、また読んでやって下さい。チャンミン彼女には甘々なイメージありますよねぇ。フフフ… (2019年2月23日 8時) (
レス) id: 2bba9131ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - ときどきやってきて、読ませてもらっています。チャンミンにキュンっ (2019年2月20日 23時) (レス) id: e04eb6e781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2019年1月19日 0時
