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Aside
私はまたキヨによって眠らされた
そしてまた夢を見る
大っ嫌いな家族を殺す夢
何度も同じ光景を繰り返す
母「あんたなんか産まなきゃよかった」
父「お前は狂ってる。お前の血は紅くない！」
そんな母と父の言葉が私の夢の中で苦しめて、心を蝕んでゆく
「きっと今の私に変えてしまったのはあなた達の言葉なんだよ」
私は涙をポロッと流し、唯一こぼした言葉はそれだけだった
______ふっと目を覚ました
涙が流れて頬が冷たくなっていた
キヨ「いや閉じ込めたのはなんも意味ねぇし、自分が気に入ったからだよ」
キヨの言葉が部屋に響いた
キヨは背を向けていて、表情は分からない
フジ「やっぱりこいつはサイコパスだ」
ヒラ「俺らもキヨの意見に賛成したから同等だよ」
フジとヒラは2人で狂ったように笑って部屋から出ていった
キヨと二人っきりが何故か気まずい
こちらを向こうと素振りを見せるキヨを見て、とっさに目をつぶった
キヨ「まあ嘘だけどな」
その言葉に驚いて薄目を開けると
キヨは私が見たことないほど優しい顔をしてふっと笑ってこちらを見ていた
“どうして”の言葉が消えない
キヨの意図が分からない
私に何を求めているのだろうか
本当に狂った人間なのだろうか
本当は本当は本当は___________
“優しい”人間じゃないのか？
キヨ「お、目が覚めたか」
私が起きているのがバレたのでとっさに演技をする
「んっ…」
キヨ「おはよう、蝶さん」
キヨはまた同じように狂った笑みを私に向ける
でもどこか、前と同じ笑みには見えない
どうしてだろう、少し無理してるように見えるのは私だけだろうか
「おはよう、私はまた逆戻りのようね」
私はあざ笑う
キヨへの疑問を捨てなければ、私は死ぬ
少しでも迷いを見せたらその時点で私は終わり
私は何も知らないあの頃の眞鍋 Aじゃない
もうそんなのとっくの昔に捨ててる
家族と共に
誰にも望まれず、紅い血なんて流れていない
誰かの人生の最期に現れ、終わらせるのが私だ
今の眞鍋 Aだ
闇の蝶だ
キヨ「あざ笑ったかと思えば難しい顔すんなよ。警察に連絡しないだけ有難く思えよ。次はねぇぞ」
キヨは口元に笑みを浮かべながら言い放った
「そう。それはありがとう」
私はキヨから顔を逸らした
キヨは「やれやれ」とため息をつきながら言う
キヨ「手枷外してやる」
そう言って私の手枷を外した
びっくりしてキヨの顔を見た
「どうして」
思わずその言葉が出た
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ゆゆ - これは1つの私の答えです。彼女の最期など皆様の答えは違うと思います。是非お聞かせ下さい (2020年4月30日 16時) (
レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - サム達を残して逝ってしまう悲しさ不安さがどこかにあり、満月は彼女の気持ちと同じく暗闇に隠れてしまいます。彼女の壮絶な人生と狂った恋愛を許してしまうそんな世界を現しているのが月の光。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 解説です。月の光は楽しくもあり悲しくもあるどちらともいえない曖昧な世界を表現した曲と言われています。サムと過した日々は楽しいですがキヨの想いが彼女を苦しめたためにどちらともいえないと発言しています。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 孤黒さん» ありがとうございます！その言葉全てが嬉しいです！マイペースすぎて進まないですが最後まで最善を尽くしてこだわらせてもらいますのでよろしくお願い致します！ (2020年4月23日 15時) (レス) id: f9b5f66733 (このIDを非表示/違反報告)
孤黒 - 完結おめでとうございます！こんな感じのお話を読んだのは初めてでした。とっても面白かったです！最後まで雰囲気を崩さない所とか、素晴らしいなぁと感心しております。「唐紅」の方も楽しみにさせて頂きます！最後まで応援しております！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: 785222cc26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年8月30日 1時
