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ランプは大きな音を立てて、割れた
ヒラはその場に倒れた
「できるだけそこでのびててね」
私はランプの破片を持ってヒラを見下した
部屋の向こうからはドタバタと足音が聞こえる
もう少し静かに走れないのかと心でツッコミを入れた
部屋のドアがバンっと開いた
フジ「今のなんの音！？」
私はニヤッとし、ゆっくり振り向いた
「さあ、なんだろうね」
フジは少し引きつった顔を見せた
「そんなに俺らに対抗したいんだ」
そう言って私に向かってフジは走り出した
私もフジに向かって走って、フジの横を滑り込んだ
「無駄な戦闘は避けるものよ」
私はそう言い残して部屋を出る
フジは「待て！逃げようとしても絶対ここからは出られない」そう叫んで追いかけてくる
どうせキヨもいるのだろう
キヨとフジ、2人を相手にするのはきつい
フジをどうにかしないといけないと思い手間の扉に入る
真っ黒の部屋に明かりを灯すとカーテンとグリーンバックというものしかない部屋についた
「何もないじゃない」
私の声が部屋に響いた
仕方ない、扉の横で待ち伏せよう
そう考え静かに息を潜めて、待った
するとガチャと開き、ナイフを持ったフジが現れる
その不意打ちを狙ってお腹に肘を入れた
フジ「んっ！」
フジは思いっきり食らって足元をふらつかせた
そしてナイフを握りしめて、私に振りかざす
ランプの破片では、フジのナイフを避けて攻撃なんて余裕がない
フジのナイフを避けることしか出来ない私は、頬や腕にナイフがかすったりしながら、カーテンの方へと追いやられた
フジ「これで終わりだな」
フジは私に距離を少し置き、不気味に笑ってそう呟いた
「それはどうかしら」
私は少し背を向けて、ランプの破片を自分の手から血が滲み出るぐらいに握りしめてカーテンを割いた
それと同時に、フジは私をめがけて走ってナイフを振りかざそうとした瞬間を避けてカーテンの裏手に入りながら、割いたカーテンをフジの首に巻き付けた
思いっきり首を絞めた
フジがフッと気絶を無くしたのを確認し、絞める力を抜いた
フジの脈を測り、まだきちんと脈があったことに少し安堵のため息をこぼした
「まだこれぐらいでは死なないよね、さすがに警官は殺せない」
そう言ってフジを横目に見て部屋を出た
廊下の先に玄関が見えて、希望を持って小走りした
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ゆゆ - これは1つの私の答えです。彼女の最期など皆様の答えは違うと思います。是非お聞かせ下さい (2020年4月30日 16時) (
レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - サム達を残して逝ってしまう悲しさ不安さがどこかにあり、満月は彼女の気持ちと同じく暗闇に隠れてしまいます。彼女の壮絶な人生と狂った恋愛を許してしまうそんな世界を現しているのが月の光。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 解説です。月の光は楽しくもあり悲しくもあるどちらともいえない曖昧な世界を表現した曲と言われています。サムと過した日々は楽しいですがキヨの想いが彼女を苦しめたためにどちらともいえないと発言しています。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 孤黒さん» ありがとうございます！その言葉全てが嬉しいです！マイペースすぎて進まないですが最後まで最善を尽くしてこだわらせてもらいますのでよろしくお願い致します！ (2020年4月23日 15時) (レス) id: f9b5f66733 (このIDを非表示/違反報告)
孤黒 - 完結おめでとうございます！こんな感じのお話を読んだのは初めてでした。とっても面白かったです！最後まで雰囲気を崩さない所とか、素晴らしいなぁと感心しております。「唐紅」の方も楽しみにさせて頂きます！最後まで応援しております！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: 785222cc26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年8月30日 1時
