エーデルワイスを彼らに【東京リベンジャーズ】

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「離れてても繋がってる…」

「それが大人になるって事なのかもね…」

「必要なモノを探す旅か」

「…オレらはその旅の途中っスね」





涙の止まらない私の背中を、
千冬は優しくさすってくれる。





「オレ今日ここに来て良かった！
モヤモヤしてたんすよマイキー君の事…。
急にいなくなっちゃったから。
でも離れててもどっかで、きっとオレらの事想ってくれてる」

「あぁ…そうだな。
想い続けていれば繋がってるんだ」









.









「…大丈夫か？A……」

『…ん、ごめんね』



家に帰って、ようやく涙はおさまった。

あの場のみんなが、マイキーとは会えなくても、
どこかで繋がってる。

そう、思っているけど。







私の心は、晴れないでいた。






「…マイキー君もさ、Aの事想って、
危ない事に巻き込まないように、守ってくれてんだよ、」

『…ん』


「…マイキー君の気持ちも背負ってさ、
オレが幸せにすっからさ……」









千冬の手が、私の頬を包む。

そして、千冬と視線が絡み合う。









「…頼むから、頼むからそんな悲しい顔しないでくれよ」









そう告げた千冬の顔も、酷く悲しい顔をしていた。









　






　









　



…あぁ、私は駄目だ。



マイキーをあんな風にしてしまった挙句、
千冬にこんな顔させて。



私はなんにも進めてない。
なんにも守れてない。









　









『…うん、ごめんね、』









　









私のすべき事は一つしかない。









　









マイキーの苦しみも、

千冬の苦しみも、




私が全部背負うから。









　






　


　









『ありがとね、千冬＿＿＿＿＿』









　









涙の味は、しょっぱかった。

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