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「この度は妹エマの＿＿＿＿＿」
天竺との“関東事変”から数日、
エマのお葬式が開かれた。
お葬式と言っても、佐野家の親族と、
東卍幹部あたりだけのこじんまりとしたお葬式。
マイキーはお葬式中ずっと毅然としてて、
ケンチンに至っては、髪をくくらず下ろしていた。
ケンチンはお焼香をした後、
エマ達のおじいちゃんの前へと座った。
「エマさんを好きでした」
『！』
「申し訳ありません。彼女を守れなかった」
そう頭を下げるケンチン。
ふとエマの遺影を見ると、にこやかに笑ってて。
『っ…』
ふいに、涙が溢れそうになった。
「そうか…オマエも好いとったか…
アイツもきっと浮かばれる」
「ぐっ、うぐ、」
ケンチンが声を我慢して泣いているのを見て、
ついに涙が頬を伝った。
タケミっちも、千冬も、三ツ谷も、
ヒナちゃんも、みんな泣いていた。
エマはもう本当にいないんだ、と
痛く実感した。
2月22日。
東卍対天竺、関東事変。
亡くなったのは、巻き込まれたエマ、
イザナ、そして稀咲。
エマとイザナの事件は、
主犯稀咲、共犯に半間として処理されたらしい。
半間は今もなお、逃亡していて捕まってない。
『…マイキー』
「ん？」
『…終わったんだね、』
マイキーと二人、海辺の堤防に腰掛ける。
「…そうだな」
『…全ての主犯である稀咲が、死んだ。
沢山の犠牲者が出たけど、もう、終わったんだ』
なぜ稀咲はこのような計画を企てたのか、
未来でヒナちゃんを殺していた理由はなんなのか。
それに関しては本人が死んでしまったから、
直接聞く事はもう叶わないけど。
マイキーは、海を眺めて静かだった。
『…マイキー？』
「…よし、決めた」
『え？』
決めたって、何を？
「三日後、みんな集めて集会する。
Aオマエ…タケミっちが未来から来たって知ってたろ」
どきり、とする。
「オレは集会が始まる前に、タケミっちと話したい。
A、オマエも一緒にいて欲しい」
『…うん、分かった』
いつもの時間より、30分早く。
私たちの“終わり”が、近付いていた。
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重岡ゆう毅(プロフ) - 華まるさん» 華まるさん、ありがとうございます！ぜひ続編もお付き合いください＾＾ (2021年9月22日 9時) (
レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - らっだぁ推しさん» らっだぁ推しさん、ありがとうございます！素敵だなんて…(o^^o)明日には続編出すので、ぜひお楽しみに！ (2021年9月22日 1時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - mikkyさん» mikkyさん、ありがとうございます！12年後のお話までは少し間があるので、どんな風になっているのかは、予想してみて下さい( ´-`) (2021年9月22日 1時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - まちゃさん» まちゃさん、ありがとうございます！花言葉は色々ありますが、続きを読むとどれが正解なのか分かると思います(´ω`) (2021年9月22日 1時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
らっだぁ推し - とても素敵な作品でした！p(^-^)q続き、楽しみにしています！ (2021年9月22日 1時) (レス) @page36 id: ea31be1e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重岡ゆう毅
| 作成日時：2021年9月13日 15時
