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『…アンタら、何がしたいの。
三ツ谷がアンタらに何かした?』
「そんな睨むなよ、ちょっと遊んでただけ____」
灰谷蘭の言葉を遮るように、
私は顎を掴んでいる手を払い除け、回し蹴りをする。
しかしさすがは灰谷だ。
即座に腕で防いで私の脚を弾いた。
反動を上手く使い、三ツ谷の前へ降り立つ。
「…さすがマイキーの連れだな」
『これがアンタらの遊び?なら、私も混ぜてよ』
「あ?」
三ツ谷の前から数歩前へ出て、
灰谷蘭の目の前に立ち塞がる。
『これ以上三ツ谷に手出してみろ。
ここにいる全員、
「…!」
灰谷蘭をはじめ、周りの奴らを一通り睨んでいく。
「いーね、お前の事気に入った」
『…あ?』
「名前教えてよ」
灰谷蘭は私を見下ろしてそう言った。
『…東京卍會総長補佐、狼谷A。アンタ、灰谷蘭だろ?』
「そ。そんでオレらは横浜の“天竺”だ」
…天竺?聞いたこともない。
最近できたチームなのか?
「オレらは東卍を潰す」
『はっ、アンタらみたいな下衆い奴らに負ける訳ねぇだろ』
「…大口叩いてられるのも今のうちだぜ」
灰谷蘭は、くるりと周り他の奴らと去って行った。
「じゃあな、A。次会う時は本気で来いよ」
.
「…っ痛ぇ、」
『!三ツ谷!』
天竺が去って、すぐに三ツ谷は起き上がった。
『大丈夫!?頭見せて!』
幸い、そこまで大きな怪我ではなさそうだ。
「…ヤベェな」
『なんで横浜からこんなとこまで…』
「つーか、助かったわ。ありがとな、A」
『ううん、私は何も』
ごめんね?一虎。
やっぱさ、危ない目に遭わない、なんて無理な話だ。
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重岡ゆう毅(プロフ) - 夜月さん» 夜月さんありがとうございます!大好きだなんて( ; ; )嬉しいです!これからも宜しくお願いしますね(o^^o) (2021年9月11日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - Chaosさん» Chaosさんありがとうございます!更新は夜が多いですが、なるべく一日に沢山更新出来るように頑張ります^_^ (2021年9月11日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - お餅さん» お餅さんありがとうございます!これからもからも応援宜しくお願いします^^ (2021年9月11日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 重岡ゆうさんの小説大好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年9月11日 22時) (レス) id: 935b93b187 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2021年9月8日 14時) (レス) id: c7227097e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2021年9月1日 22時