七人目の創設メンバー【東京リベンジャーズ】

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「いや〜、お見事お見事」

『っ！』







後ろから拍手が聞こえたと思ったら、
私の頭目掛けて脚が伸びてきた。

間一髪、腕でその脚を止めた。




「ダリィ、女のくせに俺の蹴り止めるんだ」

『…初対面の女の子蹴るのは良くないなぁ？』

「ばはっ♡いいねぇその目」



そいつは脚を降ろすと、
私に向き合って立った。

背が高いため、自然と見下ろされる。



「そんな睨むなよ、狼谷Aチャン♡」

『…で、アンタ誰？』

「おー怖ぇ。聞いた話と違うなぁ、ダリィ」




聞いた話？
誰かから私の話を聞いた？

一体、誰から？




「さっきの見てたぜ？
男三人相手にスゲェなぁ、こーんな可愛いのに」

『お褒めの言葉どうも〜。
それで？誰から聞いたの？』

「お前、東京卍會の創設メンバーだろ？」









“東京卍會”

その言葉に、思わず肩がぴくりと動く。




『…誰から聞いた？』

「へぇ、否定しねぇんだ」

『質問に答えくれるかなぁ、じゃないと殺すよ？』



目の前の男に笑いかけると、
「想像以上だな」と不敵な笑みを浮かべた。



「俺は“愛美愛主”を仮で仕切ってる半間修二だ」

『アンタの名前なんかどうでもいいんだけど。
誰から聞いたのかを聞いて……』

「羽宮一虎を覚えてるか？」








“一虎”









聞き覚えのある名前に、思わず目を見開く。



「一虎は、俺と一緒に関東最強の暴走族連合をつくる。
それにお前も入らないか？狼谷Aチャン？」

『…何言ってんの〜？一虎は東卍に所属してるでしょ』

「あ？お前何も知らねぇんだ。
一虎はマイキーの兄貴殺して年少入ってたんだぜ？」

『……え？』








　









一虎が、
真一郎くんを…殺した？

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