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第15話【アリオト】 ページ16

______「よし」


鏡を見ながら、自分の前髪の少し上に羽の髪飾りを付け、少女は呟いた。


「行ってきます!」


誰もいない家に一人で挨拶をし、家から出た。

少女の名は《アリオト》。北斗七星の星の中の一つの名前だ。



「んーー、おはよう!」


教室のドアをガラッと開け挨拶をすると、いつものみんなの返事が聞こえる。

日差しが当たる窓際にあるお気に入りの席に着き、近くの友達と喋る。
これが少女のいつもの日常。

しかし、こんな何気ない日常にも、少女は幸せを感じていた。



当たり前だ。少し前まではご飯も食べられない程貧乏で、親からも虐待どころか、

話しかけてさえもらえなかった。


そんな日々に飽き飽きして、実家を飛び出した。

魔法少女に初めて変身した時、お祝いに送られた


夕日に照らされて蒼く光るツヴァイヘンダーを引きずりながら。



.



「…いっ……てぇ」


過去を振り返っていると、いつかの傷が痛んだ。

これは朝盛大に転んだ時の傷だったか、、急いでたから見てなかった。


膝からドクドクと血が溢れ出る。

見ているとどんどん痛くなってきた。




なんだか、似ていた。


やっぱり父さんと母さんは、私に無関心なんだ って、改めて気付いた時のような、


そんな感じ。







「くそっ…………」





少女はそう吐き捨て、教室から出ていった。


少女は剣を引きずり、学校を回っていた。




その後ろ姿は、家を出て行き嬉しいのか悔しいのか分からない涙を流していた時と

そっくり似ていたそうだ。

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しいたん@不思議の国のわらちゃん(プロフ) - 更新終わりましたー (2018年2月13日 19時) (レス) id: 6b570d1737 (このIDを非表示/違反報告)
しいたん@不思議の国のわらちゃん(プロフ) - 更新します!(エッ、本当に勝手に更新していいんですかね…) (2018年2月13日 19時) (レス) id: 6b570d1737 (このIDを非表示/違反報告)
源 盃(プロフ) - 更新終わりましたー (2017年12月5日 17時) (レス) id: c36cd99826 (このIDを非表示/違反報告)
源 盃(プロフ) - 更新させていただきます! (2017年12月5日 15時) (レス) id: c36cd99826 (このIDを非表示/違反報告)
蘭花☆♪(プロフ) - 更新終わりました (2017年11月14日 19時) (レス) id: 3b3898559f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬目 x他10人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/orazu/  
作成日時:2017年9月12日 21時

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