6- THE 1st DAY -6- ページ10
.
「サ サイファーは 調子が悪いんだもんよ！」
「大会必来！」
ライとフウはサイファーの前に出てそんなフォローをするが＿
どう見ても負けている＿＿
戦ってもないハイネが「どんなもんだ！」と威張るくらいだ
するとピンツがカメラを構え、俺がカメラの方へ向くと、シャッター音が鳴り、ピンツは笑顔で親指を立てる
＿＿次の瞬間
ピンツの目の前に見た事もない白い怪物が現れ、カメラを盗むと町の奥へと姿を消した
「なんだ あいつ！」
「犯人！？」
ハイネとオレットがそう言うとハイネ達３人が走り出した
俺もまた三人の後を追い、白い怪物を追うが、いつの間にか俺一人だけ白い怪物を追っていて、辿り着いた先は町外れにある幽霊屋敷
すると白い怪物は屋敷前の門の前で止まり、こちらにクルっと向きを変える
そして＿＿
.
＿＿＿お迎えに参りました 我らが主人よ
「え？」
＿＿なんだ今の、声？
そう呑気に考えていると白い怪物の顔のチャックがガバッと開いた
俺は突然の事に「うわッ！」と声を漏らす
「＿＿とにかく こいつを倒さなきゃ」
俺は手に持っているストラグルバトルの棒を白い怪物に当てようとするが、何故か空振りをする
いや、俺が空振りしたとか、あいつがかわしたんじゃない、すり抜けたんだ＿＿！
「ダメだ＿＿」
＿＿どうしよう、このままじゃみんなの『＿＿』が取り返せない！
そう思ったその時、俺が持っている棒が突然輝きだす
「何だ！？」
そして光が収まったかと思いきや、鍵状の剣に変わり、この剣の刃先が引っ張られるように白い怪物に向く
＿＿もしかして、これを使って倒すのか？
「はぁ！」
試しに白い怪物に剣を振ると、水が蒸発するように消滅した
そして空から何枚もの紙が降ってくると鍵状の剣も光と共に消え、ここに残るのは俺と数枚の紙だけ
俺は地面に落ちた紙を全て拾い上げ、いつもの場所へ戻る事にした
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