195話 エリス「髪すっごいサラサラね！」『桜がいつも手入れしてくれてるからね〜』 ページ35
如月「………なあ」
『あ？んだよ』
如月「おぶってやろうか？」
『………………………ん？？なんつった今？？』
如月「おぶってやろうか？」
『うん何故に？？』
如月「疲れてんだろ。フィジカルギフテッドといえど餓鬼だからな」
『…別にいらねぇよ』
如月「そっちの方が親子みたいで怪しまれずに済むだろ」
『外からみたら誘拐ってか？w』
如月「うるせぇぞ」
『………いいぞ。そんなに云うなら。早くしゃがめよ』
上から目線の云い方だったが、顔は若干緩んでいた。
如月「おら、乗れ」
『ん』
Aはすんなり俺の背中に乗った。
『……タバコ臭っ…』
如月「しゃーねぇだろ。喫煙者なんだからよ…………おい、聞いてんのか」
『(* - -)zz』
如月「嘘だろもう寝てやがる。やっぱり餓鬼じゃねぇか」
花染「おまたせ〜………あら、おんぶしてあげてるの？もう寝てるじゃないw」
如月「此奴もやっぱ餓鬼だっつぅわけだ」
花染「そうね…帰りましょうか」
如月「嗚呼」
花染「……フフッ、あんた、本当に父親に見えるわよ」
如月「俺は父親って柄じゃねぇよ」
如月「今じゃ、丸くなったというか…ある意味子供っぽくなったよな(笑)」
『(* - -)zz』
如月「…………」
──俺は、此奴をこの仕事に勧誘して良かったのか──
そう考える時が、時々ある。
《子供を殺しに誘うなんて、イカれてんな》
初めて会って勧誘した時、此奴はそう云った。
俺の存在に気づいていながら呪詛師を殺しておいてよく云う……
当時はそう思ってた。
…………確かにイカれている。
いくら地頭が良くて、ある意味思考が良くも悪くも大人びていても、子供は子供。
子供を殺しに誘うなんざ、イカれている以外何もねぇ。
しかも元々は�犒沙��瓩世辰真祐屬�、だ。
当時は刑事を辞職したばかりだった。
その経験を活かして、違う道に導くことも出来たんじゃないか……
そう思うことはしょっちゅうだ。
だが…あいつの豊かになって行く表情を見る度に…
重労働で心身共に疲れていた警察時代とは違い、こいつらと過ごして、楽しんでいる自分がいることに気づく度に…
これで良かったんだ…と思う自分もいる。
俺は車の助手席にAを座らせ、自分の席に座った。
如月「…いつもおつかれさん」
そう云い、俺は車を走らせた。
196話 森「君は風邪をひいたことはあるかい？」『ない！！です！！』→←194話 『眠気っていきなり襲ってくるよね』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 361人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
村人C - いやほんとわかります！！かわいくてかわいくて… (2022年12月13日 20時) (
レス) id: ab7b8f4202 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃唐綿(プロフ) - 村人Cさん» ありがとうございます！！！もうさんこいちが大好きで！！あの三人可愛すぎません？？アニメの文豪ストレイドッグスわんの時とか (2022年12月12日 21時) (レス) id: dc86d62893 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - 作者様の書かれるさんこいちやっぱり最高ですね！！！ (2022年12月12日 21時) (レス) id: 4c3657c6b9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃唐綿(プロフ) - 夜空さん» おおマジですか！頑張ってください！お互いに頑張りましょう！！ (2022年12月12日 20時) (レス) id: dc86d62893 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 期末テストかぁ、、、僕は16日に中間テストという地獄があります、、、お互い頑張りましょう！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page43 id: 8e9125fe7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2022年9月29日 22時
