KINGDOM HEARTS -光の少女- world1 デスティニーアイランド (ページ17)

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15-まだ気づいていないことページ17

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「好きだよ？ソラのこと」

そう私が言うと
カイリは少し目を開いて驚いたが
すぐにいつもの穏やかな笑顔で頷き、
「そっか」と呟いた

「あ！でもソラも好きなんだけど、もちろんリクもカイリも好き！ていうか、島の人達皆大好き！」

カ「え？」

カイリはポカーンと口を開け、
ボーッとしていた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿まさか、サツキって＿＿＿＿＿

＿＿鈍感？それとも、わからないだけ？

「うーん………、一人にしぼるには難しいな……」

＿＿ほら、こう言ってるし

＿＿2年も一緒にいるのに＿＿＿

＿＿初めて気づいたよ＿＿

カ「あー＿、そういうことか＿＿」

わたしは頭を押さえ、溜息をついた

サツキはその意味がわからないのか、
首をかしげた

＿＿これはちょっと苦戦しちゃうかも

そう心の中で呟くと
ソラが一番に見え、一番に到着した

ソ「やったー！！勝ったぞ！！」

こうしてソラを見ていると
小さな子がはしゃいでいるみたいだ

そして後から到着したリク

リ「イカダの名前でそんなにムキになるなんて、ソラらしいな」

リクのあからさまな挑発に、
ソラは大きく頬を膨らませていた

わたしはイカダの準備に取り掛かるため
先に行かせてもらった

そしてしばらくすると
ソラが顔を真っ赤にし凄い勢いで走って来た

カ「ど、どうしたの！？」

ソ「リ、リクが嘘ついた！」

カ「いや、何なのか私にはさっぱりわからないよ……。とりあえずゆっくりでいいから話して？」

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カ「え、ソラ＿＿＿」

ソ「うぅ………。サツキにバレたらどうしよう＿＿＿」

カ「うん、たぶんそれは大丈夫だよ」

ソ「へ？なんで？」

＿＿でも妙に鋭いところがあるからなぁ

すると噂をすれば何とやら＿＿＿＿

サツキがこちらへ走ってきた

ソラが勢い良く走り抜いていった
事情を聞いてきたサツキ

とりあえずわたしとソラは
バレないように必死に言い訳を並べた

しかしサツキの頭上に
大量のはてなマークを浮かべるだけであった

「何が何だか良くわからないけど＿＿＿。必死だって事はわかったよ」

サツキがそう言った瞬間、
わたしとソラは安心し、ホッと肩を撫で下ろした