嘘つき (ページ8)

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嘘8 ページ8

小さな声だったけどその小さな声を
俺は聞き逃さなかった

『うん。康二がいい』

橙｢っっ！ありがとぉ、、、そんなこと言ってくれて｣

顔を真っ赤にしながら、どこか泣きそうな
顔をしていた

橙｢あの、、、よろしくお願いします｣

と、小さな声で返事をした

『うん。よろしく
でも、友達なんだから敬語は無し！』

橙｢え、敬語無し？｣

『当たり前でしょ、同い年なんだから
ね、康二！』

康二はびっくりした顔で見てきた

橙｢背がおっきいから年上やと思っとった｣

『ふはっ！
そーだったの？ほら、一緒でしょ、、、』

俺は康二の内履きの色を見て驚いた

康二が履いていた内履きの色は"緑"だった

緑はひとつ上の先輩達の色だ

『康二さん、、、。』

橙｢ん？笑
なんでさん付けなん？？｣

俺はそっと片足を上げて自分の内履きを康二に見せた

俺の内履きの色は"赤"

イコール俺の方が年下という訳だ

橙｢あっ！そーゆう事か｣

なんて言って大笑いしている康二

『ごめん、勝手に同い年だと思ってた』

さすがに先輩相手にあの態度は失礼極まりない

落ち込んでいると

橙｢ほんまやなっ笑
蓮くん大人っぽいから同い年に見えたわ！｣

そう言って笑い飛ばしてくれた