全日制の姫 2 (ページ22)

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轟72 ページ22

家に着くとAは慣れたように着替え始めた

見ないように後ろを向いた

…ここ俺ん家だよな。

A｢着替えたよーー｣

『おう』

俺も着替え、Aが座っているベットの横に座った

A｢轟くん、どうかしたの？｣

『は？』

A｢さっきから、そっけないというか、元気ないというか…｣

いやそりゃそうだろ。

放課後。図書室に行ったのは良い。

しかし。

少し遅くて心配して迎えに行けば村山に撫でられていた。

正直すごい嫉妬だ。

『別に。』

そう答えるとAは寂しそうな顔をした

俺の気持ちにもなってみろよと思った矢先。

視界の先には天井があった。

A｢私は…轟くんのことすきだよ、大好き｣

そう言ってAはぎゅうっと抱きついてきた

寂しそうな声出すなよ。

申し訳なくなるじゃん。

あぁ。そうやって。

余計に好きにさせるつもりなのか。

『A…悪い、考え事してた。』

A｢…｣

『寂しくさせて悪い』

A｢…｣

『…A？』

A｢…｣

コイツ…まさか。

『A』

A｢…ｽｰ｣

…寝てる。

何さっきのは。

眠いの勢いでやったのか？

とりあえず布団かけてやって…

何とかして俺はベッドから降りよう

そっとAの手をほどいて、

毛布を掛けて俺は夕飯の準備を始めた