中王区百合夢集。

合歓ちゃんと。(後編) ページ10

中王区 パスタ店、店内

合歓ちゃんと共に食事を楽しんでいる……んだけど、

合歓「ここのカルボナーラ美味しいね…！」

A「う、うん。こっちのも凄く美味しいし、ここ当たりだったね！」

A(どうしよう…正直デートのお誘いで頭がいっぱいだよ……！)

前までは遊びに行くのとかも気軽に話せてたのに……恋人になると急に緊張が身体中に…。

A(ど、どうしよう……何となく合歓ちゃんの方見ちゃってたけど…変だと思われてるかな…)

合歓「…？どうしたの？Aちゃん。」

A「う、うぅん！何でも！」

合歓「？…あっ、そっか！分かった！」

A「えっ…？」

「わかった」と一言だけ言う合歓ちゃん。
何をするのと、疑問に思う前に、…合歓ちゃんの綺麗な手がこちらに向かってくる。
…合歓ちゃんの手に見えるのは…フォークに巻かれたパスタだ。

合歓「はい、Aちゃんあーん。ふふ、私の欲しかったんだよね？気付けなくてごめんね…」

A「ね、合歓ちゃん…////////」

そ、そうじゃないけど…！！で、でも、嬉しい……

合歓ちゃんが私に食べさせてくれる。

うっ、…私の恋人が可愛過ぎるよ…。

A「わ、こっちも美味しいね！…えへへ…」

あ、そうだ……！

A「はい、合歓ちゃんも！あーん。」

合歓ちゃん「！/////い、いただきます…？/////」

そう言ってもぐもぐパスタを食べる合歓ちゃん、…少し頬を赤らめてる。

A(か、可愛い……)

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パスタを食べ終わり、少し店内でお話しようと、そう思ってたんだけど…。

合歓「……」

A「…」

A(…ね、合歓ちゃんも私と…「恋人」と二人きりなのがちょっと緊張してるのか、少し黙っちゃった…)

……よし！ここは、私がもう切り出すしか……



「「あ、あの……！！休日デートしない…！？」」

合歓「えっ！？あ…」

A「！？あ……」

タイミングが見事に被る。

……二人とも、顔真っ赤だ。

合歓「えと、…Aちゃん/////…その……」

合歓「よ、喜んで…！！/////」

A「！わ、私も、もちろん喜んで……！/////」


A(私達の恋路、何だかこれからも順調に進んで行きそうです…！)


……二人の恋は、まだ始まったばかり。


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