千空と…？ (ページ8)

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birthday 8話ページ8

寝息を立ててる小さな彼の背を撫でた。

｢大丈夫？起きれる？｣
｢んむぅ…？｣

パチリ、と大きなどんぐり眼が開く。

｢おはよう。目を引き寄せる｣
｢……主…？僕の主なん？｣

俺よりずっと小さなプニプニした手で目を擦るヘビ。パッと見、幼い人間の子供にしか見えない。

｢そうだよ、煌。君の主の千空だよ｣
｢主…！｣

パァと顔が輝く。開かれた口から八重歯が覗いた。

｢主！僕、頑張るけん！いっぱいお役に立てるように！｣
｢ふふ、頼もしいね。頼りにしてるよ｣

頭を撫でてやると嬉しそうに腕を掴んでくる。子犬みたいだ。

｢…でも、僕を作った人は何処行ったん…？｣
｢さぁね。…さて、そろそろ俺の体に戻ってくれないかな？｣
｢おん！｣

もうずっと、俺のものだよ。

煌
目を引き寄せるヘビ。この時は生まれたてだからとても幼い。今は僕っ子だが、成長したら俺になる。千空が大好き。唯一無二。でも自分を作った人が気になる。