【BTS】ユンギヒョンがご乱心じゃ！ (ページ48)

今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:409,521 hit

48.案ずるな安気にしておれ YG side ページ48

※YG side

すぐに医者や看護師が来て、
脳にダメージがないか見当識の問診や四肢に麻痺や痺れがないか確認をしていた。

医師「特に問題はなさそうですね。何かいつもと違うことがあればすぐに仰って下さい。」

『ありがとうございました。』

経過が良好なら数日で退院できる事に心からホッとする。

YG「マネージャーに電話してくるわ。」

『待ってください、もう少しだけ。』

立ち上がるオレの手を掴んで、
そんなセリフはちょっとずるすぎんじゃねーの。

YG「分かった。」

呼び止めたくせに何も話さない。

でもこの無言が苦痛じゃない。

そばにいるだけで、
今は会話も要らないぐらい。

暫くの無言の後で、
ヌナは『仕事、辞めませんから。』と呟いた。

普通なら怖くて辞めたり、
担当から外れようとする事もあるだろうに……

YG「ヌナがそう決めたなら俺らは何も言わねぇよ。会社ももうこんな事にならないようにするだろうが、まず俺が絶対させない。」

俺の大事な人達が、
俺の大事な人を傷つけた事実は消えない。

だが、これからはちゃんと守らせて欲しい。

ただ守るだけじゃなくて、
ちゃんと対策も講じるから。

『だからユンギさんとも付き合えませんね、残念。』

YG「両想い止まりってどこの小学生だよ。」

『ふふふ。』

YG「俺、マンネみたいにそんな理由で納得しないから。」

『え。』

YG「会社だ？役職だ？ペンだ？分かるけど分かりたくないわ。もう俺が一人でここに来た時点でまず会社には隠せないしな。どのぐらい時間がかかっても説得してやるよ。」

『大丈夫なんですか？』

YG「任せろ。……電話したらまた戻るから。」

『はい。』

本当に嬉しそうに返事するから、
抱きしめてやりたくて仕方なかった。

怪我人にそんな事はできないと理性を総動員させて電話のために席を立つ。

その後、電話口でマネージャーからこっぴどく怒られたのは言うまでもないが、
マネージャーもマネージャーでAヌナが大したことないと知って安心していたようだった。

電話の向こう側でメンバーが「こっちは心配しなくて良い。」「そばにいてあげてください。」と騒いでいた事で、
俺の気持ちがその場にいた全員に知られている事を知った。

奴らに言う手間も省けたらしい。

いくらでも、何をしてでも、説得してやるよ。

ボーダーラインなんて超えてやる。

だから、

YG「大人しく彼女になってくれ。」