7. 酩酊 ページ7
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「 いや 、お恥ずかしい事に 私こう言う所は余り好まなくて 。藤宮さんももしやそうなのかな 、と 。」
少しずつ少しずつ アルコールが脳を甘く蝕んで行く感覚に浸る中 彼の丁寧な言葉遣いが優しく鼓膜を撫でる 。
キンキンと地震のように震えるあの高い声が嫌いな私にとってはとても心地よかった 。
『 そ - なんですよ 、宇都宮先輩に連れて来て頂いたは良いものの 、状況もさっぱりで 、』
「 それは ··· 、なんと言うか 。お疲れ様です··· 」
悪意の無い同情の視線だけでも何故か救われた気がする 。疲れているのだな 。
と 、ふと何故このような空間が苦手な彼がここにいるのか 気になって問うてみることにした 。
『 大蝶先輩は何故ここに 、？ 』
「 俺は ··· 、まぁ言い難い事情があるんやけども 、詮索は勘弁してください 、」
『 ··· 大丈夫です 、しませんよ 。』
矢張りここは合コン会場らしい 。
__________
「 このカクテルは _____ 」
『 はへ - 、博識ですね 。』
大蝶先輩とかなり打ち解け 、次々と溢れてくる豆知識に耳を澄ませる 。
と 、突然肩に重荷が伸し掛り 、煙草と酒が相まった酷い匂いが鼻を侵す 。
「 おいゴラァ 、お前イキってんとAにもっと飲ませろアホォ 〜 」
幽霊宜しく右肩に伸し掛って来たのは宇都宮先輩 。耳まで真っ赤だ 、酔っている 。
案外時間は経っていたらしい 、私と大蝶先輩はちびちびと緩い酒を飲んでいたからそこ迄でもないが 、それ以外の4人は酷いことになっている 。
きゃはきゃはと不快な笑いを響かせ手を叩く女達 。
少し酒が入り大胆になった私はあからさまに顔を歪めた 。
まぁ有頂天の彼女らに気付かれるはずも無く 、先輩が差し出すお酒を大人しく受け取る 。
大蝶先輩に多少浄化されたとは言え 、良い加減温もりに触れたくて触れたくて仕方ない 。抱き締めたい 、何かに包まれたい 。
寂しさを誤魔化すように次々と度数の強い酒を喉の奥に流し込んでいると 、ふわふわと頭が浮くような感覚 。
思考が停止して 、寂しさなんて吹き飛んでしまう 。案外幸せかも ··· 。
「 おっ 、A乗ってきたやん〜！ええぞ〜！ 」
「 ちょ 、大丈夫ですか！？ 」
囃し立てる宇都宮先輩と 、心配そうにおしぼりを差し出してくれる大蝶先輩の声を最後に 、私の記憶はぷつりと途切れた 。
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朔雨(プロフ) - 海月さん@睡眠不足さん» 御指摘大変感謝致します、！確認不足で申し訳御座いません...。少々機械音痴故ガバって仕舞って居た見たいです。修正致しました！ (2020年7月8日 21時) (
レス) id: 638a85cc86 (このIDを非表示/違反報告)
海月さん@睡眠不足(プロフ) - コメント失礼いたします。（飼い猫）（名字）など、名前の変換が上手くいっていないようです。ご確認宜しくお願い致します。 (2020年7月8日 20時) (レス) id: d3392eea98 (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - 朔雨さん» いえいえ！私は作者様に返事を貰えて嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2020年7月5日 18時) (レス) id: 93c65e8f36 (このIDを非表示/違反報告)
朔雨(プロフ) - ルマさん» わぁああ 、ありがとう御座います 、！コメント頂けてめちゃくちゃ嬉しいです( (2020年7月5日 18時) (レス) id: a38760535c (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - え、好きです() (2020年7月5日 18時) (レス) id: 93c65e8f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔雨 | 作成日時：2020年7月3日 23時
