また、傷つけてしまった ページ50
「にしし…待たせたな」
キィィ…と部屋の扉から顔を覗かせると先程までは居なかったマーガレットが増えていた
「そのスケベな笑い！エリザベスちゃんにおかしなことしてねーだろな！？」
ホークの言葉を
「エリザベスちゃん！！」
「みんな……」
傷だらけで意識が戻らなかったエリザベスの回復に喜ぶホークがプコプコと彼女の肩や手、頭に飛び乗る
「もう起きて平気なのか！？」
「うん…平気みたい」
「体中の傷までキレイに消えてるじゃねーか！！」
いい加減うるさくなったホークを摘み、軽く投げ飛ばすと彼は器用にマーリンの頭に着地した
「でも、なんで治ったわけ？エリザベスちゃんは、自分の為には魔力が使えねーって」
「フッ…団長殿も隅に置けんな」
「…んあ？何のことだ？」
マーリンの意味深な言葉と視線に気付きながらもわざとはぐらかす
"エリザベス…もし、お前が居なくなればオレの生きる目的がなくなる。＿＿＿＿＿だから頼む。オレの為に生きてくれ,,
先程、エリザベスに告げた言葉が脳内で再生される。彼女に告げた言葉は全て本心だ。それが彼女に伝わったことは喜ばしいことであり、"呪い,,のことを思うと複雑でもある
「そういえば…ユーリは？」
ユーリが倒れた日の夜。彼女の手を握って決意を新たにしたのは記憶に新しい
「用事があるそうだ」
「用事？」
"リオネス王国に救いの手を差し伸べて下さった偉大なる〈
「でも、何か様子が変だったんだよなー」
「様子が変だった？」
「エリザベスちゃんの部屋の扉をノックしようとして急に固まったんだよ。んで、その直後に用事を思い出したとか何とかで慌てて城から出てったんだ」
まさか…エリザベスに告げた言葉を聞かれていたのか？その言葉が…ユーリを傷つけた……？
"あの下賤な魔神族を…〈女神の契約者〉に選んだお前に…敗れる…なんて……！！,,
数日前。アデライドが死に際に放った言葉が蘇る
「ちょっとユーリ捜してくるわ」
「なら、私も……」
「心配すんな。すぐ戻ってくる」
エリザベスたちに軽く手を振ったオレは、独りで抱え込んでしまう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「トリップ」関連の作品
【HQ!!】転トリ高校生は今日も推しを愛でる《合宿編》
【ヒロアカ】無個性・魔獣持ち part4
【名探偵コナン】全キャラクターが持つ能力を全て扱える様になったから無双する ３１
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» 返信ありがとうございます。また何かありましたらお教え頂けますと幸いです (2021年7月4日 20時) (
レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ありがとうございます！今読みました。これからも面白い小説頑張ってください！応援してます！ (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます。今、消しましたのでご覧頂けると幸いです (2021年7月4日 19時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 国王陛下の帰還が同じセリフがあります (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アストライアー | 作成日時：2021年7月3日 22時
