時の女神と女王の伴侶 ページ23
「ねぇ、レオン。ルーちゃん、本当に大丈夫かな？」
王都に向かっている最中、私は隣にいるレオンハルトに問いかけた
「…シリルもエヴェリーナ王女ももう手遅れだ。ルティは、何とかあいつらを助けようとしているが無理だろうな」
「やっぱりそうだよね……」
シリルは聖戦時に生来の優しさが災いし、女神族に殺されているのだ。何らかの術で蘇ったことは確かだが、洗脳されている状態から本来のシリルに戻すことは至難の業。仮に元に戻せたとしても、生き長らえるのは不可能だ。恐らく、シリルはルーちゃんへの狂愛を糧にして生きている。その狂愛が失われてしまえば彼を支えるものがなくなる。それはつまり、魂を身体に癒着させる接着剤のようなものがなくなるということ。ルーちゃん自身に死者を蘇らせるという選択肢が存在しない以上、シリルが生きることはない。そしてエヴェリーナ王女も魂が壊れかけている中でアデライドが宿っている為、下手に引き剥がそうとすると王女の魂が消滅してしまう。娘と
「…セシルに連絡しようかな」
「きっと…ルーちゃんが泣けるのは、セシルの前だけだから」
ルーちゃんのことをよく知っているのは私たちではなく、彼女を診てきたセシリアだ。だからこそ、ルーちゃんはセシリアの前以外では泣くことがない
「…また、セシルの説教喰らうだろうな」
「誰が？」
「俺らも、ルティも」
「…あり得るね」
レオンハルトのげっそりとした顔を見て軽く噴き出した私は、哀しいほど繊細で責任感の強いルーちゃんの笑顔が失われないように居るはずのない神に祈った
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pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» 返信ありがとうございます。また何かありましたらお教え頂けますと幸いです (2021年7月4日 20時) (
レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ありがとうございます！今読みました。これからも面白い小説頑張ってください！応援してます！ (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます。今、消しましたのでご覧頂けると幸いです (2021年7月4日 19時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 国王陛下の帰還が同じセリフがあります (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アストライアー | 作成日時：2021年7月3日 22時
