〜王女の答え〜 ページ34
「もし、ユーリが記憶喪失になってなかったら…お前はどうした？」
ユーリが私を…あの事件を憶えていたら…私は、ユーリとどう接したのだろうか？
"エリザベス姉さまはお転婆さんですね,,
聡明で美しい、私の可愛い妹。年齢に不相応な大人びた思考の持ち主で誰に対しても優しかったけれど、私やベロニカ姉様が悪いことをしたらちゃんと叱ってくれる、妹というより姉のような人。年齢相応の幼さはあれど、色気混じりの華やかさと女神のような神聖さを兼ね備えた圧倒的美貌を持つユーリは、いつだって王女が持つべき気品と威厳、目を奪われるような美しい所作で私たちのお手本となっていた。そんな完璧だった妹と再会したあの日、彼女は私の知っている"ユーリ,,ではなかった
"本当ですか！？良かったぁ……,,
容姿の美しさは変わらなかったけれど、中身は昔よりずっと幼く見えた。もしかしたら、今のユーリの方が本当のユーリで、王女だった頃は無理をしていたのかもしれない。だけど……
「ユーリが記憶を失っていても、失っていなくても、ユーリはユーリです。私の…私たちの大切な家族。それに変わりはありません」
殺害未遂事件という大きな出来事で家族として接することはもう二度と許されない。私たちは、王族だから。けれど、父上や姉様たち、私の心の中にはいつだってユーリがいる
「だから、私は記憶があるユーリでも記憶がないユーリでも、接し方は変わりません」
どこに居たって、私の…私たちの大切な家族に変わりはない。そして、ユーリが私を愛してくれているのは知っているから。だから、私は胸を張って家族だと言える
「……そっか」
慈しみと愛おしさを翠の瞳に宿したメリオダス様は柔らかく瞳を細めてそう呟いた
もしかして…メリオダス様はユーリが好きなのかしら？ずっと一緒にいるんですもの。賢くて優しいユーリを好ましく思うのは当然だわ。それなのに、どうしてこんなに胸が痛いのかしら……？
未知の感情に戸惑い、揺さぶられる私は、ズキズキと痛む胸をそっと押さえて頷いた
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鈴 - 名前固定ならそう書いていた方がいいと思います。気にはなりましたが名前固定だと読む気失せる人もいるので。 (3月8日 7時) (
レス) id: 8354ac6e82 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 天乃みなさん» 追記です。ユーリという名前にも一応理由があるのでそのようにしています。…いつ明かすかはまだ決まっていませんが (2021年9月29日 20時) (レス) id: 36cb2cfed7 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 天乃みなさん» はい。名前を変えたら私がちょっと分からなくなるので……。ご不快でしたら申し訳ありません (2021年9月29日 20時) (レス) id: 36cb2cfed7 (このIDを非表示/違反報告)
天乃みな(プロフ) - これって名前固定なんですか？ (2021年9月29日 20時) (レス) id: ec35f73fd4 (このIDを非表示/違反報告)
yuu11da(プロフ) - オリジナルフラグは取れているでしょうか？もし、宜しければご意見をお聞かせ下さい (2021年5月25日 18時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アストライアー | 作成日時：2021年5月25日 18時
