113 -side R- ページ13
「どうしよう龍友くん」
『何が？』
「その…Aのこと」
隼と二人で飯。
それの意味するところは分かってたけど、いくらなんでも座ってすぐは早すぎやしないか隼くんよ。
『…結果オーライだったろ？』
「や、まあそうだけど…」
SHINOが好きだけどAも気になる。
聞いた時はどうしようかと思ったけど、こうしてSHINOのことが公になった今じゃ、特に悩むことでもない。
『結局どっちを選んでも同じってことだろ』
「…でも、俺の中のSHINOとAはまだ一致してなくて…正直、どうしたらいいのか」
…ああ、そういうこと。
まあ親友だと思ってた男友達に恋愛感情みたいなもん持って混乱してたら実はそいつは女でした〜なんて…確かになかなかキツい。
しかも隼、普段は適当なくせに悩む時はめちゃくちゃ悩むからな…。
『…どうにもなんないんじゃない？』
「そんなぁ…」
俺の言葉をどう捉えたのか、眉をハの字にさせて泣きそうな隼。
『や、なんて言うか…もうそこは慣れるしかないと言うか』
つられて俺もしどろもどろ。
かっこ悪。
『…Aのこと、好きなんだったら…そのままのあいつを受け入れてやってよ』
それでも結局、助言なんてしちゃって。
…俺、誰の味方なんだろ。
Aは涼太が好きだったはずだけど…あれ、確かSHINOの頃の話だよな。
役の感情で…ってことがありえなくもないわけか…。
「そのままの…」
多分隼が繰り返した言葉と俺の言葉の意味は少し違うけど。
『そ。…”A”を、受け入れてやって』
なんだっていい。
誰だっていい。
それがたとえ涼太でも、隼でも。
それでAが救えるなら。
ブルリと震えた胸のスマホを取り出せば、それはたった今話題にあがっていた幼馴染からのメッセージで。
【龍友兄、今日ご飯行ける？】
…また、面倒ごとの予感。
それでも頼られるのに悪い気はしないけど。
【夜なら空いてるから大丈夫】
それだけ返すと、すぐにまた返信。
【よかった】
「龍友くん？」
『わり、なんでもない。食おうぜ』
緩みそうだった口元を慌てて繕う。
AがAらしくいられなくなったのはきっと、俺のせいだから。
だから、Aだけの騎士に…なんて。
あーあ…今ならすごいいい歌詞書けそう、かも。
…Aのために。
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ゆと(プロフ) - みさっこさん» 返信が大変遅れて申し訳ないです。作品が好きと言っていただけて本当に嬉しいです！更新は遅いですが引き続き応援していただけると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2015年8月29日 19時) (
レス) id: c51140edff (このIDを非表示/違反報告)
みさっこ - すみません、横からですが、、、笑 ゆとさんの作品とても好きです♪ゆっくりでいいので、頑張ってください。更新たのしみにしています。 (2015年7月14日 1時) (レス) id: f7a4edcd84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - すばるさん» お久しぶりです！コメントありがとうございます。書きたいことはたくさんあるんですが自分の納得のいく出来にならなくて…毎回おまたせしてしまってごめんなさい！これからも遅めの更新になってしまうとは思いますが、お付き合いよろしくお願いします。 (2015年5月21日 21時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
すばる - ゆとさん» お久しぶりです。小説を書くことは色々と大変ですよね…。ゆっくりでいいので、頑張ってください！応援してます。 (2015年5月20日 17時) (レス) id: 818dd67184 (このIDを非表示/違反報告)
ゆと(プロフ) - ぽにょ太さん» 返信遅れてしまってごめんなさい！ずっと読んでくださってるんですね！嬉しいです。本当にゆっくりですが少しずつ更新していきますので今後の展開を予想しながら待っていただけたら嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2015年5月19日 20時) (レス) id: 05ad7016c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆと | 作成日時：2015年3月2日 14時
