うちの弟はゆうぴと呼ばれてる

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「Aお土産何欲しい？」






『なんでもいいよ〜』






「それじゃダメ
ほら、早く調べて」





『いやいや、そんな別にいいって
てか、スマホ部屋だし』





「いーから
はい、ほら、これでなんか調べて欲しいもの言って」






『どんだけよ』笑






差し出してきた優斗のスマホを受け取って






"軽井沢 お土産"
と検索すると





優斗は横に座って
その画面を覗き込んでくる






この子はいつ
距離感のネジ失くしちゃったの？






チラッと見れば男前になったのに
優しそうに笑う目が可愛い






『あぁ、これ美味しそうだね』






「ほんとだ、うまそ」






『じゃあこれでいいかな？』






正直お土産なんてなんでもいいし
いいこと言っちゃえば
"良い思い出のお土産待ってるね^ ^"
ってかんじだし。






ちょっと適当にそう答えたら






「まじ、適当に決めんなよ
ちゃんと決めて」






って






『ちゃんと決めたよ〜』






「だめ、まじ
せっかくの遠出だから喜ぶもの買ってきたいの」






ん〜







『優斗が買ってきてくれたものなら
なんでも嬉しいよ？』






そういうと、急に黙ったかと思ったら






ちょっと耳を赤くして
私の方を向くと






ピタ、と横から頰を私の背中につけて寄りかかってくる






照れてるの？とか
なんだか聞けなくてもう一度スマホに視線を移すと






"優斗くん、昨日の宿題教えて٩(๑❛ᴗ❛๑)۶"
と女の子からのメッセージ






『優斗、メッセージきてるよ？』






「んー、あ、うん。」






適当な返事をして
でも、変わらず私に寄りかかってるから







『女の子だけどいいの？』






って言ったら
ガバッと起き上がって。





好きな子なのかな？
と思ったら予想とは裏腹に






「まじ、これ、好きな子じゃないから。
勝手に連絡先教えられてて、一方的におくってくるだけだから」






って必死に言い訳してくる






『別に、どうでもいいよ』笑






思春期だから？
そうやって言い訳してくるのが面白くて笑っていると






優斗は少しだけふてくされたような顔で







「もーいいし」






って。でも、







『もーーー、いじけないで
明日楽しんできな』





そう言いながら
頭をぐしゃぐしゃっとしてあげたら






「うん」






ってまた嬉しそうに笑った

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