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*
ちゃぽんっと最後の一滴が鍋に入った音 。
『 す 、すみません … 聞いて無かったです …… 』
優斗母「 やっぱり？いいのよ 」
慌てて謝るも優斗のお母さんはニコニコしながら
聞いてなかったのなら仕方ないじゃない と
怒る様子も無く許してくれた 、
ひやっとした …… 後で優斗には文句言ってやる 。
優斗母「 ああ見えて優斗 、昔は暗い子だったの 」
『 そうなんですか？』
優斗母「 でも貴方とまた出会って明るくなった 」
ありがとう ってお礼を言う優斗のお母さんは
切り終えた野菜を私が持っていた鍋に放り込む
その時の顔があまりに嬉しそうで 、幸せそうで
私は言葉の違和感に気が付かなかったんだ 。
．
.
優斗母「 帰るわね 」
『 ご馳走様でした 。お気をつけて 』
優斗「 また連絡するわ 」
優斗母「 ええ 。お邪魔しました 」
優斗のお母さんは始終ニコニコと微笑んでいて
タクシーに乗り込んでからもずっと手を振っていた
優斗「 A 、ごめんな 」
『 何が？ていうか優斗 … 』
優斗「 ん？」
それよりも 。
『 何でお父さんの事言ってくれなかったの？』
そう言うと若干 、表情を曇らせた優斗 。
優斗「 … 知る必要無いかなって思ったからさ？」
いつもならここで折れる私 、
だけど優斗のお母さんの幸せそうな顔を思い出したら
今日はここで引き下がれなかった 。
『 どうしていつも何も教えてくれないの？』
優斗「 そんな事無いでしょ 」
『 知らなかったよ 、昔は暗い子だったなんて … 』
そこまで言えば 、曇っていた表情は一瞬だけ
驚いたような表情になったがまたすぐに曇った 。
優斗「 … お母さんから聞いたの？」
『 それだけしか聞いてないけど 』
エレベーターのボタンを押すと今は14階で
止まっているようでまだ降りて来そうに無い 。
『 … 何も話してくれない気？』
優斗の顔を見ずに言ったところに
エントランスの自動ドアが開いて人が来たからか
優斗「 … 部屋着いたら話すわ 」
と言う優斗 。
1階と表示されたのと同時に
エレベーターの扉が開いた 。
自分達の階に止まるまでがカウントダウンに感じた 。
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えとら(プロフ) - 最後まで読んで「タイトルにもそんな意味が！」と思わず拍手しました（笑）メールの返信タイトルぽかったから深い！初恋に執着していたゆうぴの粘り勝ち...面白かったです！ (2019年2月16日 12時) (
レス) id: 885f62da6a (このIDを非表示/違反報告)
高 橋 り な(プロフ) - 今まで見てきた中で一番面白かったです!! (2019年2月15日 20時) (レス) id: 0c9dbd34fa (このIDを非表示/違反報告)
あー - なんとなくわかっちゃったんですが、スリル満点で、すごく面白いです笑更新頑張ってください！ (2019年1月12日 2時) (レス) id: 5bbf37ae17 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 初めてコメントします！続きが気になって何回も読み返してます(笑)また更新されるのを楽しみに待っています！ (2019年1月5日 2時) (レス) id: 6e06a15030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるるん
| 作成日時：2018年10月2日 8時
