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*
優斗「 こちらこそAがお世話になっています 」
頭に優斗の手がポンと軽く乗った 。
嘘 、少し押さえつけられているような
微かな力を頭から感じる 。
優斗「 会社でちゃんと仕事していますか？」
『 ちょっと優斗 、』
優斗「 心配なんですよー 」
ちょっとだけ抜けてるところあるでしょ？って
私のこともその目で見てくる 。
大昇「 Aさんは仕事の出来る人ですよ 」
『 えっ 』
大昇「 お世話にならないと無理なくらいです 」
眩しいくらいの笑顔でそう言った彼を目の前に
優斗は私の頭からスッと手を下ろした 。
優斗「 … そうですか 」
大昇「 仕事っぷりには上司も関心しています 」
だから安心して下さい 、
岩崎くんはどこまでも優しい人間だ 。
優斗「 じゃあAは会社に必要とされてる訳だ？」
大昇「 はい 、そりゃ勿論！」
優斗「 なるほどねー 」
腕を組んだ優斗に嫌な予感がして
左手を優斗の腕に伸ばした 。
大昇「 あっ！Aさん 、指輪したんですね 」
『 へ？』
伸ばした左手に嵌めた指輪を見つめる岩崎くん 。
『 ああ 、これね 』
大昇「 似合っています 」
彼の少し寂しそうな表情が視界に入った時 。
優斗「 岩崎さんそろそろ戻らなくて平気ですか？」
大昇「 あっ 、やばい … 戻ります 」
優斗「 忙しいのに引き止めてしまってすみません 」
大昇「 いえ … こちらこそ邪魔してすみません 」
時計を見て苦笑いをする岩崎くんは
失礼しますと軽く頭を下げて一歩足を進めたのに
優斗「 あ 、岩崎さん 」
大昇「 はい？」
またその足を優斗が止めてしまった 。
優斗「 僕達 、結婚するんですよ 」
岩崎くんの手中にあるペットボトルの水が
ゆらゆらと揺れている 。
優斗「 是非 、祝福して頂ければ 」
優斗は岩崎くんの目をまっすぐに見ながら
私の左手を取り 、撫でる 。
大昇「 っ …… おめでとう 、ございます 」
そう言った彼のゆらゆら揺れた目を見て
優斗も得意げに微笑んで
優斗「 これからもよろしくお願いしますね 」
岩崎くんよりも先に足を進めた 。
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えとら(プロフ) - 最後まで読んで「タイトルにもそんな意味が！」と思わず拍手しました（笑）メールの返信タイトルぽかったから深い！初恋に執着していたゆうぴの粘り勝ち...面白かったです！ (2019年2月16日 12時) (
レス) id: 885f62da6a (このIDを非表示/違反報告)
高 橋 り な(プロフ) - 今まで見てきた中で一番面白かったです!! (2019年2月15日 20時) (レス) id: 0c9dbd34fa (このIDを非表示/違反報告)
あー - なんとなくわかっちゃったんですが、スリル満点で、すごく面白いです笑更新頑張ってください！ (2019年1月12日 2時) (レス) id: 5bbf37ae17 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 初めてコメントします！続きが気になって何回も読み返してます(笑)また更新されるのを楽しみに待っています！ (2019年1月5日 2時) (レス) id: 6e06a15030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるるん
| 作成日時：2018年10月2日 8時
