運命のその先へ2 ページ29
A「言ってくれたでしょ？抗争が起きた日、私が死ぬかもしれないって」
武道「あんな話、信じてくれたんすか？」
突拍子のない話をした自覚はあるようで
武道は戸惑ったような表情をした
A「確かに信じてたわけじゃないけど。でも...『逃げろ』って言ったでしょ？付き合う付き合わないに『逃げろ』なんて表現そうそう使わないよ。だけど...確かに私と三ツ谷君の間にはそういう話があった。だから...もしかしてって気持ちが拭いされなくて...」
武道「あの...それで結局、Aさんは...」
言い淀む武道の様子をみて
Aはなんとなく言いたいことを察する
確かに死にかけて怖い思いをしたのだ
『逃げたくなっても可笑しくない』と
誰だってそう思うだろう
だが
武道の言っていたことを半信半疑で信じたのには
他にも理由があったのだ
武道が何故か持っていた...
Aと三ツ谷がお揃いで持っていたキーホルダー
武道君が落としたキーホルダーに触れ
感じたあの気持ちは
きっと未来の三ツ谷君の...
心配する武道をよそにAは不敵に言い放った
A「『逃げない』よ。いつか自分の選択を後悔する時が来るのかもしれない。でも来るかどうかも分からないいつかの事を考えて、今の自分を犠牲に出来ない！だから決めたの」
今日の選択を後悔するかもしれないし
後悔しないかもしれない
どっちを選んでも後悔するかもしれない
先に後悔できない以上
考えたって仕方のないこと
だけど選択したからには
そこには責任が伴う
だから私は...
A「私は...必死で生に縋りつくよ。心配しないで。私はもう大丈夫。生きる事を諦めない。必ず生き延びる。それが逃げないことを選んだ、私の責任！」
襲われそうになった時
Aはルナとマナの安全を意識するあまり
自分の安全を無意識に蔑ろにしていた
だが武道の忠告を思い出し
Aはルナ・マナはもちろん
自分も必ず助かるために
行動しなければいけないんだと気がついた
結果、お守りを持って三ツ谷の家を出ることが出来た
A｢きっと武道君のお陰で私は助かったんだと思う。本当にありがとう｣
Aの強い決意と心からの感謝に
武道がブワッと涙を溢れ出させ大号泣した
武道「ぶわぁぁぁ！！！やめてくだざいよぉぉ！！泣いちゃうじゃないですか！良がっだよぉぉ！！ぶじでぇぇぇ！」
それはもう周囲も引くほどの大号泣で
なんだ？なんだ？と見てくる周囲の視線に
Aも顔を赤らめてワタワタと取り乱す
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ち - 夢中で読んじゃいました！伏線の回収がすごい気がします！ストーリー性がはんぱないです！ (12月19日 22時) (
レス) @page28 id: 8589ec936d (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - れなさん» 最高に嬉しいコメントありがとうございます。自分なりに文章を試行錯誤中なので今後も書き方が変わっていくかもですが頑張って更新していきますね (2023年2月3日 14時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高に好きです、、文才天才すぎます、、良ければ更新してもらえると嬉しいです！！完結までついていかせてください！！ (2023年2月2日 19時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - 麗さん» コメント+ご指摘ありがとうございます。読み返しているつもりなんですがやはりチェックミスが度々あってすみません。修正しましたので、また変換間違いがありましたら教えていただけると助かります。m(_ _)m (2023年1月26日 6時) (レス) id: 1c45d362d0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 初めまして、一気読み最中です。 なんだか細かい所を初コメでお伝えしてしまうのが大変申し訳ないのですが素敵な物語な分勿体無いなと思うのでお伝えさせていただきますね。35ページの希咲と半間が~の所、稀咲ではないでしょうか？ (2023年1月25日 22時) (レス) @page35 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらら | 作成日時：2022年11月11日 3時
