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『Aちゃーーん。おはようごじゃいます〜』
「…テヒョンさん、おはようございます」
夢じゃなかった
そろそろ韓国のある豪邸に落ちた現実を受け入れないといけない
私を朝早く起こしてくれたテヒョンさんは鼻歌を歌いながらリビングの方へ消えていった
『あーかおーここであらってください』
「あっはい、ありがとうございます…お借りしますね」
韓国のほうが赤道からは遠いけど結局暑いことに変わりない
冷たい水で顔を洗うと少し頭がすっきりした
あの美形の前に多少出られる顔にしてからリビングに向かった
あれほどのルックスを前にしたらこんな私で恥ずかしいとももはや思わないだよね…
朝食の席で私達は多少の情報交換をした
本名はキム・テヒョンさん、ここは都市のソウルで彼が人前に出る仕事をしてるということ
私は月村Aで元東京住み、バイトをしながら絵を描いて生活していたこと
彼が芸能人であることに別に驚きはしなかった
逆に有名になることで守られているのではないかとさえ思う
『Aちゃんはえをかくんですかぁ。ぼくえすきです。またみせてください〜』
「わぁ絵がお好きなんですね。私ので良ければ良かったらお一つプレゼントさせてください。」
私にできることなんてせいぜい料理と絵くらい
『お〜プレゼントしてくれますか?うれしいです』
そう言ってニッと笑う彼
………笑顔かわいいなぁ
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作者名:ゆた | 作成日時:2022年10月2日 18時