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軽快な包丁の音とテレビから流れる音楽だけが響いてる

あのあと私は無難にハンバーグを作ってる

明日にまわせるし、世界受けしそう

まあ…韓国料理作れないだけなんだけど


「やっぱなんか日本らしい方がいいかな…?」


失礼を承知で冷蔵庫をのぞきみてみる


「…えっ!味噌……」


味噌あるじゃん!彼日本のこと好き?

そういえばめっちゃ日本語話してたしな…

今になっては彼の日本語の流暢さに舌を巻く

ちょっとのんびりなのが可愛らしいよね

って面識のない男の人に対して何を思ってるんだか


結局ハンバーグと適当な野菜で味噌汁を作った

ハンバーグって洋食だけど、味噌汁一緒だと一気に日本っぽい

しっかり味見もしたし、我ながら美味しかったし

自炊しててよかった…

日頃の地道な家事がこんな形で生きてくるなんて

彼が帰ってくる時間によったら冷めちゃうけど…仕方ないよね

しっかり温めてもらわないと


その時玄関の方でガチャッと音がした

話し声が聞こえてきて、ドアが閉まる


「……………!!!」


本日2度目のこの緊張感


『……그래서〜〜』

『진짜??』


………しかもなんか2人いない?!

急いでつけっぱなしのテレビを消す



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作者名:ゆた | 作成日時:2022年10月2日 18時

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