空から絵描きが降ってきた【th】 (ページ11)

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『……………』

「………」

お互いに声が出ないといった感じだ

当たり前だ

相手は戸惑いと強い恐怖の色を顔に浮かべ私を見ている

私もまた避けられない運命を覚悟し怯えた目で彼を見ている

『……………누구세요(どちらさま)？』

先に口を開いたのは彼の方だった。声が少し震えている

というか、ヌ、ヌグ…何て言いましたか？

私に話しかけてくれたんだよね

「あ…あの、申し訳ないです、あの怪しいものでは…って言ったって怪しいですよねすいません！いちようご説明を…」

一言話してしまえばせき止めてた言い訳が溢れるように出てくる

だめだ、慌ててしまってなんて言ったらいいのかよくわからない

『あー혹시(もしかして)にほんじんーですかぁ？』

語尾を伸ばした特徴的な日本語で彼は言った

え…なんでそんなこと聞くの。まさか外国だなんてこと…

「はい、そうですが…」

すると彼はポツリと『일본아미(日本のアミ)…』と呟いた

もしかしてそのまさかなんじゃない？

さっきから彼が言っている局所局所のわからない言葉

カタカナの何か

この状況で意思疎通不可？？！？！

もう勘弁してよ！！！

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