【浦島坂田船】【がっこうぐらし！】浦島坂田船でがっこうぐらし！(完パロ)

▽ ページ10

side:志麻

細かいなぁうらたさん。

天「僕一様顧問なんだけど…」

坂「それじゃ先行っとくな〜」

天「あ、先生も一緒に行く〜」

お、坂田は国語の補習…授業の時間やな。

う/志「いってらっしゃーい」

ぱたん…

少しだけ音を立ててドアが閉まる。

その瞬間うらたさんがこっちに来てずいっと詰め寄ってきた。

う「ちょっと危なかったなw」

志「おん口が滑ってもうたw」

おっとそろそろ俺も行かな。

俺は近くに立てかけておいたシャベルを背負った。

志「では月崎 志麻、心入れ替えて朝の見回り行ってきます！」

シャベルを構えて我が部長に向かって敬礼をする。

う「いってらっしゃい。」

いつも通り笑顔で送ってくれるうらたさん。

そう。いつも通り。いつも通りに校内に危険がないか見て回るだけ。

無茶は禁物。

ぱたん

すぅ…

ゆっくりと息を吸い込む。

志「さ、行こか」
______________________

沢山の机と椅子が並べられ、バリケードとなり、道が塞がれている暗い廊下。

そこにシャベルを背負った少年が降りてくる。

コンコン…

志「異常なしっと」

その少年____志麻はバリケードを数回叩いて強度の確認をすると、バリケードの一番上に乗った。

志「うわっ…」

彼の行く手を阻むのは__________元生徒と思われる少女のゾンビだった。

全身は血で真っ赤に染められ、制服はボロボロ。

とても酷い姿だ。彼女も感染者と思っていいだろう。

感染者「グォォォ…」

悲痛な声をあげて、暗い廊下を彷徨う少女。

志(いけるか？よし)

志麻はバリケードの一番上から感染者少女の頭上を飛び越えて少し後ろに着地した。

少女の視線が志麻に向けられる。

キュッ

志麻は素早く振り返ると、シャベルを構えてシャベルで少女を転ばせた。

背向きに蹴飛ばすとしっかり片方の足で踏みつけて_______

志「……おやすみ」

グシャ！

持っていたシャベルで少女を刺した。
___________________

だれも居ない教室で、赤い少年_____坂田は一人現代文の教科書を見つめる。

ガタッ

坂「あっはい」

まるで先生に当てられたかのように焦って席を立つ坂田。

坂「んー…」

黒板には坂田の苦手な現代文の問題が並んでいる。

坂田は時雨という漢字の読み方を書くスペースにチョークを滑らせる。

坂「えーっとこうかな？」

時雨の横に彼は…………「ときどきあめ」と書いた。

▽→←▼第2話 おもいで

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