〜庵に閉じこもる少女は刀を振るう〜 ページ6
「間に、あった…!」
予想通り、人はいた。
しかも、魔法を使っていない…と言う事は。
「…あんたの予想通りだね。新入生だ」
「やはりか…不運な事に…。」
こんなものを一番初めに見せられるだなんて、たまったものではないな…
小さい頃の記憶を思い出し、震えそうになるのを抑え、目の前の敵をもう一度確認する
「お前…先ほど、喋っていたな?…名はなんだ」
喋る敵なんて「高等魔物」じゃないか。
どちらにせよ、最低な相手である。
仲間に助けを呼びたいが…今は流石に呼べないだろう。学園内では現在入学式の真っ最中なのだ
「ほう…人間風情が、私の名前を聴くとは」
「…えらそーに。その「人間風情」にやられたりするのは、基本的にあんたらなんだけど」
「…戦う相手が魔物以外いないからな。伊達に戦っては来ているが…こう言う奴等ほど、すぐにやられるんだよなぁ…」
「なっ…」
あー…人(…ではないが)を煽るのはいつぶりだろうか…
やはり慣れなくて、上手く行った気がしない
だが、睨まれていないし何か嫌味を言われたわけでもないから…大丈夫なのだろうか
「こんなやつはパッと片づけるのが一番だよね。時間稼ぎしててくれない?僕詠唱しておくから」
「お、大きいのは止めてくれよ…?」
「分かってるよ。」
ぶつぶつ…と詠唱をはじめだすと、「そうはさせるかっ…」と相手がこちらへ向かってくる
「態度だけは偉そうに、名前も名乗らない無礼者の相手はそっちじゃない。俺だ」
戦いは好きではないが、詠唱が終わるまでだ。それならなんとかいけるだろう
鞘に入れていた刀を抜き、相手に向かって構える
「ほう…中々の構えだ」
「そりゃどーも。」
正直…刀は嫌いだが。
多分…やろうとしてるいるやつ的に、あと30秒か。
この調子だと…耐えられそうだが。
「…なぁ。冥土の土産に良い事を教えてやろうか。」
もう、俺は必要ないから…
刀を鞘に戻し、この正体不明の敵をじっと見つめる
「_______頭上注意だ。」
「は…?」
そいつが、何かを言い終わる前に
「…スピカ。」
あいつは詠唱が終わり、右腕にまとった星屑を…敵に当てた
〜感情を映し出さない少女は魔法をその目で見る〜→←〜庵に閉じこもる少女は花びらに触れる〜
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沙奈(綾妹です) - ゆるねのさん» ありがとうございます(*´∇`*) (2018年7月23日 10時) (レス) id: c2ed3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるねの(プロフ) - 沙奈(綾妹です)さん» http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Funuserlov5/こちらの作品が分かりやすく教えてくれますよ……! (2018年7月23日 8時) (レス) id: 9334e66444 (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(綾妹です) - cssのやり方がわからないんです!教えてくれませんか? (2018年7月23日 5時) (レス) id: c2ed3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるねの(プロフ) - 武井英太さん» そう考えると物凄い紛らわしい題名ですね…(笑) コメントありがとうございます!見ていられないような事もあるかもしれませんがこれからも読んでほしいです! (2018年4月7日 11時) (レス) id: dbc60930cc (このIDを非表示/違反報告)
武井英太 - この小説の題名を見て三角関係ということを予想した← (2018年4月6日 15時) (レス) id: 9e1dc55563 (このIDを非表示/違反報告)
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