〜感情を映し出さない少女は知らぬ人物に焦る〜 ページ3
「ここ…は…?」
全然見慣れない場所。
確か私は…シャワーを浴びて、廊下を歩いてて、中庭に出て…
…ダメだ、頭が使いものにならない。一度にいろんなことを起こしてパニックを起こしているのだ
整理したいのに整理できない。これでは完全に詰みと同じだ
必死に打開策を考えようとするものの脳内は全く違う事を考える
『一緒に来た子は誰?』
『男の子?』
『さっきぶつかったよね、どうしよう…』
…私はそんなドッキドキの恋愛展開は望んでいないのだ。早く元の場所に戻って全然知らない声を発したやつを追い詰めて早く帰りたいのだ。これではもう誘拐同然ではないか。どうなっているのだ。
…あ、ツッこんでいたら頭が少し整理されてきた。大丈夫かな…私…
とりあえず分かることは…
1.全然知らないところに飛ばされた(また…?)
2.全然知らない男の子と来た(誰…?)
3.花びらのようなものに触れた時に飛ばされた(大丈夫…?)
…ダメだ。混乱しすぎている。ダメダメ、冷静になられければ…
「…あの。」
こういう時に焦っていると大事な事が見えなくなるらしい。だから深呼吸深呼吸…
「…えーと」
落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け…
「…ねえ!」
「はいっ!?」
隣から発された大声は私の鼓膜を刺激し脳内へと電波のように飛ばしてゆく。
あと、しびれるような感覚がする
「もう…反応しないから嫌われたかと思っちゃったよ。」
ぷくーっとわざとらしく、でもあざとく頬を膨らませ、こちらを見てくる少年は…多分同い年だろう。
甘いミルクチョコレートのような髪だけど、光の反射で甘酸っぱそうなオレンジ色が反射している
瞳は星が散りばめられた夜空…でも、まだ夕焼けの様子が残っているような色で、キラキラとしている
…ふ、普通にカッコいい
少しふわふわとした癖っ毛気味な髪の毛は、撫でたら気持ちよさそうである
「…え、と」
目の前にそんなイケメンを突然に置かれれば、どんな女子でも黙ってしまう気がするのだが…私だけだろうか。
生憎人と接するのは苦手なのだ
それはいろいろな事があってそういう性格になってしまったのだが…それは追々話すとしよう。
「…僕、御縁湊って言うんだ。「ごえん」って書いて「みえにし」って読むの」
変わった苗字でしょ?と笑う彼は無邪気さを感じさせる笑顔だった
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4人がお気に入り
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沙奈(綾妹です) - ゆるねのさん» ありがとうございます(*´∇`*) (2018年7月23日 10時) (レス) id: c2ed3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるねの(プロフ) - 沙奈(綾妹です)さん» http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Funuserlov5/こちらの作品が分かりやすく教えてくれますよ……! (2018年7月23日 8時) (レス) id: 9334e66444 (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(綾妹です) - cssのやり方がわからないんです!教えてくれませんか? (2018年7月23日 5時) (レス) id: c2ed3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるねの(プロフ) - 武井英太さん» そう考えると物凄い紛らわしい題名ですね…(笑) コメントありがとうございます!見ていられないような事もあるかもしれませんがこれからも読んでほしいです! (2018年4月7日 11時) (レス) id: dbc60930cc (このIDを非表示/違反報告)
武井英太 - この小説の題名を見て三角関係ということを予想した← (2018年4月6日 15時) (レス) id: 9e1dc55563 (このIDを非表示/違反報告)
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