Triangle【名前固定オリジナル】

〜少女に執着する少年は愛に飢える？〜 ページ13

「………って、ようこそじゃねえよ！！随分荒々しいお出迎えだな！！！」

かばっと起き上がった時に僕の口からかなり言葉が出ていく。そのせいで酸欠を起こしかけるがなんとか持ちこたえる。なんだよ、今日僕は酸欠デーなのか。嫌な日だな。

「……って、あらら？ここ何処？」

ひとしきり落ち着き、周りを見てみれば全く見覚えのない場所。

周りをきょろきょろと見てみるけれど、本当に記憶の中に覚えのない場所だった。

「うーん……あ、アイスは？」

ふと思い出した記憶の中にあった「アイス」と言う単語を頭から引っ張りだし周りをきょろきょろと見てみるが、残念ながらそれらしきものはない。

あれ美味しかったし全部食べ切りたかったんだけど


…まぁ、そんな事を言っている場合でもないだろう。

ん〜！！っと伸びをした立ち上がってみる

貧血のようなくらくらとした症状が出ているが、そんな事気にせずに歩いてみる

歩き回っていると、庭のような場所に出る

「わー……綺麗な桜だぁ……」

自分の家や学校の近くでも、こんなに大きくて綺麗な桜は咲いていなかったような気がする

そう思わせるほど、その桜は綺麗だった

そのせいか、桜に気を取られ過ぎてよろめいてしまう

「…あっ…！」

こけた方向には、変わった髪の色をした女の子と


……明らかに不自然な色で光る花びらが視界に入った

〜少女に執着する少年は名を問う〜→←3話 〜少女に執着する少年は愛に飢える〜

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