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《零へ
わがままばかりでごめんなさい。でも、やっぱり私は実弥さんと居たいです。それでも零は私の大切な弟です。例の甘味処でまた会いましょう。》
とても短い文。早くしないと実弥さんが見つかってしまう。
それに、これ以上言うことも無い。
零なら甘味処に来てくれる。また会えるから。
実「最後の確認だ。いいんだな?」
手紙を書き終わった私にそう尋ねる。
『はい。』
私は迷いなく応えた。
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実「よし、じゃあ行くかァ!」
そう言って、わたしを担ぎ上げ、いとも簡単に高い塀を飛び越える実弥さん。
彼の身体能力が尋常じゃないことは薄々感じていたが、これ程とは。
警備じゃない、という言葉も正しくて、実弥さんはいとも簡単にすり抜けていく。
あっという間に実弥さんの家に着いた。
『は、早い……』
実「…まあな。」
唖然としていると、実弥さんが急に抱きしめてくる。
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実「お前、ずっとこの家にいろ。俺が絶対守ってやる。もう今回みたいなこと、心臓持たねぇよ…」
そんな事を言う。
あぁ、もう。
『そんな事言って、プロポーズと勘違いしちゃいますよ。』
もしかして、なんて少し期待を込めて言ってみる。
実「勘違い、したら良いだろ。」
赤い顔をぷいっと逸らす実弥さん。
その反応に、じんわりと胸が熱くなって。
涙が出そうになって。
『…分かりました。ずっとこの家に居ます。実弥さんから離れません。ずっと。』
……お母様、私にも王子様が現れてくれました。
プロポーズだってこんなに遠回しで、不器用で、口も悪くて傷だらけの、世界で1番優しくてかっこいい王子様。
実「もう絶対離さねぇ!絶対!」
実弥さんは腕にぎゅっと力を入れる。
『当たり前です。私も実弥さんのこと離しません。』
私も彼を抱き返した。
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しばらくして、落ち着いて。
『ねぇ、実弥さん。おはぎ食べますか?私はあんみつですけど。』
そう提案してみる。
私たちを繋げてくれたお菓子。
すると実弥さんは以外にも首を振る。
実「要らねぇ。
…………だってお前が、
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世界で1番甘いだろ。」
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ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
月 - この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時