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…さぁどうしましょう。
私は身動きがとれないでいます。
『実弥さん?食器、片付けないと。』
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実弥さんはお風呂に行ってから、あっという間に帰ってきた。
誤解も解けたし、夕飯を食べ始める。
普通に夕飯を食べ終わる。そこまでは良かった。
しかし、私が食器を片付けようと思い、立ち上がる。
実弥さんも一緒に立ちあがる。彼は絶対片付けを手伝ってくれるから。
しかし、私がバランスを崩し、倒れそうになってしまった。
すぐに実弥さんが受け止めてくれたから転ばなくてすんだ。
後ろから抱きしめられている形になった。
この体制は少し恥ずかしい。少し顔が赤くなるのが分かった。
『…ありがとうございます』
ほぼ真上にある彼の顔を見上げてお礼を言う。
これで終わるはずだった。
だけど実弥さんは、私の肩に顔を埋めて、私を抱きしめたまま座り込んでしまった。
そして今に至る。
実「赤い顔で上目遣いはずりぃ…」
『だ、だって実弥さん、背、高いから…』
上目遣いになってしまうのは仕方がない。
実「俺がどんだけ我慢してたと思ってんだァ」
補充させろ、そう言って腕に少し力を入れる実弥さん。
彼がこんなに甘えてくるなんてめずらしい。
私だって、実弥さんに会いたかった。
同じ気持ちだったんだって少し嬉しくなって。
私は実弥さんに体を預ける。
実弥さんは少し驚いた様に私をみて、
実「…嫌がれよ」
なんて言う。
『嫌じゃないですから。』
正直にそう言うと、
実「…もう知らねぇからな」
そう低く呟いて、私の顎をすくう。
そして、接吻をした。
会えなかった時間を埋めるような、深くて甘いキス。
私はこうやって、彼に溺れていくのだ。
そっと唇が離れる。
私はその快感にクラクラしていると言うのに、実弥さんは息切れ1つしていない。
実「そろそろ帰る時間だなァ」
名残惜しそうに私の頬を撫でる実弥さん。
『そうですね』
少しくらい、片付けが遅れてもいいか、なんて。
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ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
月 - この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時