糖分17% ページ17
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久々の、長期任務が入った。
今日は家に一時帰宅。
別にする事もないので、鍛錬をする。
刀を振る。
しばらくして、少し休憩に入った。
Aにはしばらく会っていない。
最近は毎日会うのが当たり前になっていたから、会わない日が続くと、何か足りない気分になってしまう。
任務中も、Aの事ばかり考えていた。
ずっと、会いたかった。
最近は夜まで待つのも待ち遠しいのに、何日も会えないとなると、なかなかにキツい。
俺は、最初こそ
会えなくなってから気づく、とはよく言ったものだ。
俺は頭を振って、鍛錬を再開した。
好きになんてなるな。
アイツは、綺麗で優しくて上品で。
それに対して自分はどうだ。
刀を振る腕を見る。
傷だらけの体。何度も戦ってきた体だ。
目つきも悪いし、口調も悪い。
自分なんかがAに釣り合うわけが無いだろう。
好きになんか、なってはいけないんだ。
そう思うのに、刀を振る度、
会いたい。という気持ちが募っていく。
これ以上は鍛錬に集中できないと思い、刀を下ろした。
すると、誰かが自分の家に近づいてくる気配を感じた。
咄嗟に耳をそばだてる。
すると、自分が会いたくてたまらなかった人の声が聞こえた。
『べ、別にこれは… お菓子を作ったらたまたま、たまたま… 別に不死川さんに会いたいから、わざわざ作ったとかではなくて…』
別に俺は宇髄のように耳がいい訳じゃないが、すぐにAの声だと分かった。
こんな綺麗な声、A以外に無い。
そして、その内容。
微かに聞き取れた内容は、自惚れるには十分過ぎる内容だった。
らしくもなく、顔がほてる。
『やっぱり気持ち悪いかな…』
そんな訳が無いだろう。
庭の門を叩くA。出ようとするが、今自分の顔が真っ赤であることに気づく。
俺は全集中の呼吸を意識して、深呼吸をした。
そして、何事も無かったかのように出る。
久しぶりに会ったAは相変わらず綺麗だった。
そして、俺に箱を押し付けて帰って行った。
嫌なら捨てて、なんて、捨てられるわけがないだろう。
せっかく全集中の呼吸で落ち着いたのに、また俺の顔は熱を帯びる。
実「くっそォ…」
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ロロ天Runa - ヤバッ、、、!最高ですね、はい、更新がんばってくださいね!!応援してます!! (2021年3月8日 20時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - なしなつさん» 私も実弥さん最推しです!! (2019年10月31日 20時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - ハァァァァ尊い…!!不死川好きだわぁ… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 737edd5ad9 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!好きだと言っていただけて、嬉しいです! (2019年10月24日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
月 - この作品が好きです。頑張ってください! (2019年10月23日 22時) (レス) id: 72108a1f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurirol0305 | 作成日時:2019年9月29日 23時