射的 ページ21
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私は勝己に射的をしようと提案。
すると勝己も結構乗り気になったらしく、「ぜってぇ負けねぇ…」と張り切っている。
その射的屋さんの周りには結構人が集まっていて、人気なのかな、と思っていた。
のだが、全くの逆だった。
周りの人と射的屋さんの人が言い合っているのだ。
爆「んだこれ。」
ぼそっと呟く勝己。すると、横にいた大学生くらいのお兄さんが教えてくれた。
「この射的、手前の段でも全っ前倒れねぇんだよ。だけどここの店主は倒れる、お前らが下手なだけだって言い張ってて…」
あーよくあるやつね…
爆「どうする？やるか？」
『けど、本当に倒れるんなら倒してみたいよね。』
そう。こういう奴ほど燃える立ちなのだ。私達は。
やめとけって、などと言われたが、別に景品が欲しいわけじゃないのでやってみる。
爆「まずお前からやれよ。言っとくけど勝負だかんな。」
『分かった。』
私は店主にお金を渡す。
周りにはどんどん人が集まってきて…なんで射的するだけでこんな見られてるんだ私。
店主「あんたらみたいな若者に倒せるか！特にそんな華奢な彼女じゃ無理じゃよ！」
ちょっとイラってきたけど、まぁいいか。
狙いを定める。もちろん狙うは奥の段だ。
パンっ！と撃つ。
『よし！倒れた！』
おぉー！と周りから歓声が上がる。店主はあんぐりと口を開けて驚いている。
結果私は5発中4発命中させた。
『どーよ勝己！』
次は勝己の番。
結果、5発中5発命中。
爆「っは、俺に挑もうなんざ100万年早いわ。」
『くっそぉ…才能マンめ…』
ふと店主を見ると、まさかの泣いていた。
爆「…なんだこのおっさん。」
呆れたように見る勝己。辞めなさい。
店主「わしは、こんな人が現れるのを待っとったんじゃ！」
射的に熱い人なんだなぁ…なんかかっこいい…
『いえいえ、そんな！射的が本当にお好きなんですね！』
私は店主さんと一緒にうるうると感動する。
そんな私たちを勝己はドン引きしたような目で見てくる。
爆「…たかが射的だろ…」
『なっ！失礼な！』
店主「いいんじゃ、いいんじゃ！」
店主さんは私にハグをしようとするが、勝己の方を見て辞めた。
店主「彼氏の前でするもんじゃないな！」
そういって、勝己を抱きしめる店主さん。
爆「うぉ！…いぃ！？」
抱きしめられて固まる勝己。
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白猫さん(プロフ) - 助けて……、面白すぎる！！ (2021年8月31日 20時) (
レス) id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
yamada葉月(プロフ) - yurirol0305さん» そうなんですか…！でも、描写がとても上手です！ドキドキしちゃいます (2019年9月28日 0時) (レス) id: 99ae866ac4 (このIDを非表示/違反報告)
yurirol0305(プロフ) - yamada葉月さん» ありがとうございます！そうですね…私実は恋愛経験が全くなくて、片思いすらしたことなくて…上手くかけてるか不安なんですが…更新がんばります！ (2019年9月28日 0時) (レス) id: 9e39a449bb (このIDを非表示/違反報告)
yamada葉月(プロフ) - かっちゃん尊い…！付かず離れずの関係って切ないけどいいですよね！応援してます！ (2019年9月28日 0時) (レス) id: 99ae866ac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yurirol0305 | 作成日時：2019年9月16日 23時
