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取り柄が3個 ページ4

かりかり、と書く音が響く試験会場




筆記試験は私の得意な方向であるため、自分でも筆記の時間は好きだ。






「・・・・3、2、1...そこまで」




キッチリとしている眼鏡の先生が号令をかけて試験が終わる。




何故か男子しかいないのだか、別に気にしていない。





まぁ、レオや兄ばかりと行動していたから不本意ながら慣れてしまったのだろう。レオと違って兄は大好きだけれど。




係の先生が答案用紙を集め終わると、軽快な音楽が私の携帯から溢れる。




そのタイミングの良さに思わず苦笑した。




「・・・・・・A、そっち終わった?」




「・・・・・・いや、なんでそんなに息切れしてるのかが分からない」





通話状態にして、初めに聞こえてくる声は息切れが凄い。





レオ、お前今一体何してるんだよ。





「ん〜・・・・。おれさ、試験きっと受かるって思うんだよ」






「・・・・・・・うん、で?」





「・・・・・A。




でさ、筆記試験終わったときにおれ寝てたんだけど・・・・・・そのときの夢が何か変なのだった」





いきなりのぶっとんだ会話に慣れてしまった自分が辛い。




通話を続けながら、外に出た。




「・・・・・・・・・え、マジか」





「だから、会いたくて来たんだって。




さっきも言ったのに聞いてなかったのか?」




そう私に呼び掛けるレオは何故か泣きそうである。



「・・・・・え。レオ、なんで泣いて・・・・・ッ」





「ッ、A、A・・・・・。



・・・・・・・・おれの前から消えないで」





抱き付き、弱くそう嘆くレオはまるで雨に濡れた子猫のように、冷たくて悲しかった。

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作者名:ゆりりあ | 作成日時:2018年9月27日 15時

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