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『・・・・・・で、試験が終わって寝てたら私が消える夢見たって?』
彼から聞いた話を分かりやすく言うと、つまりはこういうことだ。
試験が早く終わったレオは、試験中にも関わらず、寝てしまったらしい。
オイ、何で寝てるんだよ馬鹿
そのとき、私が消えてしまう夢を見た・・・・・・と。
あれ、これ私関係なくないか。
これ、レオの自業自得だし。と思いながら黙っている私を誰かに誉めてほしいものだ。
そうそう、と言うようにコクコクと泣きじゃくりながら私にしがみつくレオ。
ああ、鬱陶しいったらきりがない。
「Aが消えたらおれも消えるし、Aが死んだらおれも死ぬって決めてるのに・・・・・・。
それでも夢のお前は、Aは笑っておれの前から消えてった」
・・・・・・ちょっと待て。
あれ、何か凄い怖い事を言われている気がするんだが・・・・・。
たらり、と冷たい汗が首筋に流れた。
そんな私を見ながら「ははっ、」とさっきの泣き顔は何処へやら、楽しそうに私の首元に顔を埋めるレオ。
「・・・・・・うん、やっぱりAは単純で、馬鹿」
「大好き、愛してる」
これは、愛の言葉と捉えるか、歪んだ束縛と捉えるか。
勿論、私は後者を選ぶ。
嫌そうな顔をしているであろう私を嘲笑うかのように、早咲きの桜が散った。
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ゆりりあ@追憶しんどい - 莉莉子さん» ありがとうございます!追憶見ながら書いてるのでしんどいのですが、頑張ってかいていこうと思います! (2019年4月7日 18時) (レス) id: b4acc91cdf (このIDを非表示/違反報告)
莉莉子(プロフ) - 続き楽しみです! (2019年3月30日 2時) (レス) id: 839bccc6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりりあ | 作成日時:2018年9月27日 15時