第50話 ページ10
「でもそんなんで火とかついちゃうの?
ジーマーで」
そんな疑問が後ろからかかり、つい千空は
解説をしてしまったがやけに聞き覚えのある声だ。
「あさぎり……ゲン!!」
司帝国でスパイをしているゲンが何故ここにと誰しも思ったが当の本人はひょうひょうとしている。
「それよりもさ、クロムちゃんでしょ」
ついさっき来たのではなく少しの間様子を見ていたに違いない。
眼鏡による着火に何秒いるかと聞かれた千空は人差し指を顔の前で真っ直ぐ立て
脳内で計算を組み立てる。
電卓がない今暗算しかなく千空の頭の中は数字で埋め尽くされていた。
千空の圧にスイカは思わずぞわりと鳥肌をたてた。
膨大な量の暗算を終え口角を上げた千空は答えをゲンに伝える。
「60秒、ジャストだな」
オッケーと返事をしたゲンは建物のてっぺんに移動しマグマに声をかけた。
「マーグマちゃ〜〜ん」
「こないだはどうも
殺してくれてありがとう」
腕を交差しゲンはものすごく悪い顔をして
挑発する。
マグマとマントルは殺したはずの男が生きていると動揺した。
「そりゃあ、もちろん妖術だよ」
ゲンは何やらおかしな呪いをしているかのように変な動きをして辺り一体に花びらを撒き散らした。
千空は仕込みに感嘆する。
そして、ゲンは恐るべき言葉を発した。
「マグマちゃんに今
一歩でも動くと心臓が爆発する
妖術を……かけちゃったよ〜〜」
妖術は反則だと言うマグマに千空も追い討ちをかけた。
「爆発したらそうだろうな
でもハッタリならただのやじだ
問題ねぇだろ?試しに動いてみたらいいじゃねぇか、爆発すっかどうか、なあ?」
ほくそ笑む千空にコハクと金狼はゲスいと心の中で思う。
爆発すれば、外野攻撃と判定出来るが
その前に自分が死んでしまう。
マグマは心臓を押さえ動けなくなってしまった。
そこにゲンの罠がすべりこむ。
「クロムちゃん……この術……
1分しか持たない……から……
早く倒しちゃってよ……!」
クロムはゲンの意図を理解し猿芝居だが
疲れて無理だと演技する。
金狼との戦いで体力を消耗していたマグマは
これで休めるとまんまとゲンの罠に引っ掛かった。
これで後はマグマの服に火をつけるだけだ。
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八つ橋 - こんばんは、千空君と夢主ちゃんが好きなので更新ありがとうございます。 (2021年4月22日 20時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、更新ありがとうございます、過去編の千空と夢主ちゃんも好きなので嬉しいです。お身体にお気をつけて下さい。 (2021年2月13日 22時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - カカオお豆さん» ネットで探るなりしても漢字表記は出てきます。 なお漢字だと犬鬼灯と犬酸漿と出てくるみたいですが、どちらも使われるというのでこのまま犬鬼灯表記のままにしたいと思います (2020年1月2日 21時) (レス) id: f8b718fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
カカオお豆(プロフ) - メクルクルさん» 漫画ですか?漫画持ってないんですアニメしか見てなくて(;´・ω・) (2020年1月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
メクルクル(プロフ) - カカオお豆さん» コメントありがとうございます、カタカナ表記だとイヌホオズキですね、漢字表記だとこの名前になります、原作でもこの表記だったので不安でしたらお確かめください…… (2020年1月2日 21時) (レス) id: f8b718fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メクルクル | 作成日時:2019年12月13日 17時